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コナンside
情報は家を見れば一目散に分かるものだ。
家に何が置いてあればどういう仕事をしているのか、家具の揃え方などで本当の性格や人柄が分かったりする。
──住みかを狙うことが一番情報を獲られる。
だが、この人の情報はそう簡単に手に入られいよう。
『ごめんなさい。実は私の両親子供嫌いなの。他の家の子供が好きじゃなくて、お家に入れるなって言われてるんだ』
子供嫌い!?家に入れねえじゃねえか!
『だから、ごめんなさい。
本なら持ってこれるから……』
彼女はしゅんとしながら本を差し出す。
その悲しげな瞳には、本当は家に入れたいけど怒られてしまうからダメだ、と書いてあった。
嘘ではない。
その瞳は本当のことを言っていると分かった。
昨日と同じだ。
昨日は男性恐怖症というのが嘘なのではないかと疑い、メールで昴さんに頼んだ。
もし男性恐怖症が演技でないなら、赤の他人の昴さんに触れても同じ反応をするはずだ。
結果は本当だった。
赤の他人である昴さんでも安室さんと同じように怖がり逃げたという。
優世さんの揺れる瞳は真実を指しているということを確信した。
じゃあ、どうやって彼女が白だと見抜く?
あの女の情報をどうやって手に入れる?
──そうだ。手伝ってもらおう。
コ「分かった!ありがとう!」
俺は優世さんから本を受け取る。
コ「じゃあ、僕の知り合いがたくさん本を持ってるから今度一緒に読もう!」
『良いですね。じゃあ今度遊びましょうか』
コ「わーい!」
知り合いというのはもちろん昴さんだ。
彼なら──いや。赤井さんなら早く彼女たちのの真相を探れる。
だが、沖矢さんも男性。そう簡単にはいかないかもしれない。
『では放課後ポアロで。
・・・・・またねっ!ニコッ』
俺は彼女が白であってほしいと思っている。あの笑顔を見せる彼女が。
コ「またね」
手のひらより大きな本を握り、小さくそう呟いた。
─────────
ーーー学校
教室に入った瞬間、園子さんに抱き締められた。
園子「蘭に聞いたよ〜!あんたが昨日の事件解決させたんだってね!」
『えっ!?どうしてそれを!?』
蘭「コナン君が教えてくれたんだ」
『そうだったんだ』
園子「すごいぞ、優世!!」
『ありがとう!』
別に大したことはやってないけど、頭をめちゃくちゃに撫でられました。
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ましろなみ(プロフ) - ルルリアさん» ありがとうございます!!そう言っていただけて本当になによりです (1月7日 17時) (レス) id: c79dd3b270 (このIDを非表示/違反報告)
ルルリア(プロフ) - あの………すみません。これホントに処女作です?マジですんばらしい作品ですね!謎が多くて読者も楽しみながら読むことができます!何周もさせてもらって今コメントしておりますが、いつ読んでも何回読んでも飽きないですっ! (1月3日 12時) (レス) id: f93afeb2da (このIDを非表示/違反報告)
椛(プロフ) - お話凄く面白くて一気読みさせて頂きました。しかし、←、(((、///を使っている部分が少し読みにくいと感じたので普通に出版されている小説同様に先程記した部分を消すともっと読みやすくなる気がします…。私の個人的理由なので不快でしたら無視してください (2022年4月4日 14時) (レス) @page18 id: 6f2367cc34 (このIDを非表示/違反報告)
麗那(プロフ) - なみさん» こちらの作品で使用させて頂きましたhttps://uranai.nosv.org/u.php/novel/reina100075/ (2021年2月7日 3時) (レス) id: a41923e46c (このIDを非表示/違反報告)
莉咲(プロフ) - なみさん» わぁぁありがたいですねぇ!!私なんかの小説からでもなみ様の神作品を見つけて下さってありがたいですぅ!! (2021年2月6日 19時) (レス) id: 0f6e4a6db1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:真灯 x他1人 | 作成日時:2020年6月23日 16時