[ボカロ]四季刻歌〜そばにいたい〜

ia〜その日の夜〜 ページ7

？「こっちだ！」

？「立派だなぁ…」

誰かの話し声で、目が覚めた。

月が綺麗だな…

私は、ふと目の前を見ると桜の木の周

りにたくさんの人間が集まっていた

ia「！？」

しかも、その手には……

オノがあった


桜の木を切るつもりなの…！？

ia「やめて！お願いだからぁ…！」

村人A「ほら、やるぞ」

村人達「「「「おー！！！」」」」

ia「やだぁ…！！やめてよ…！！」

私の声など、人間には届かない…

どうしよう…

このままじゃ…

私は、消えて……



龍馬に会えなくなる…！！



ia「龍馬ぁぁ…！！」






？「やめろ！！」

村人B「なんだ！？」

一人の人間が、私を庇うようにして目
の前に立っていた

その人物は……

村人C「龍馬…！？」

龍馬「この桜の木切ろうとするなら、指一本触れさせない！！」

村人「おい、龍馬…これは、村長…お
前の父親からの命令だぞ？」

龍馬のお父さん…村長なの？

龍馬は、強い口調でいい続けた

龍馬「僕は、父上の言うことなんか気

にしない！僕は…この桜を…iaを守るんだ！」

？「何事だ」

村人「「「「そ…村長！！」」」」

黒髪で、何処か龍馬に似ている男性…

この人が、龍馬のお父さん…？

龍馬「父上…」

村長と呼ばれるその人は、龍馬にゆっくりと近づいた

村長「龍馬…そこをどきなさい」

龍馬「嫌です！！」

村長「父親の言うことが聞けぬのか…

どけと言っているのだ！！」

村長は、刀を抜き取って龍馬の腕を斬った

龍馬「く…っ」

ia「龍馬ぁ…！！」

ひどい、なぜこんなことをするの…？

私のせいで…龍馬が…

しかし、龍馬はそこを離れようとしなかった

龍馬「はあ…はあ…っ」

村長「…こんな大きな桜の木、邪魔だろう。」

龍馬「…この木だって、生きているの

です。命を持っているんです。私達の

ように…」

いつも優しい笑みを浮かべている龍馬

が、今はとても真剣な顔で村長に語っ
た。

龍馬「だから、この桜を斬るというの

は人をあやめることと同じです。僕に

は、そのような恐ろしいことはできま

せん。こと桜は、僕が守ります」

村長「貴様…っ勝手にしろ！！お前ら！！帰るぞ！！」

村民「「「「おーっ！！」」」」

ぞろぞろと、みんなかえっていく…

私は、すぐに龍馬に駆け寄った。

ia「龍馬…っ！！」

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