[ボカロ]四季刻歌〜そばにいたい〜

ia〜別れ〜 ページ11

ia「…遅い」

もう、13時なのに…

いつもなら、とっくに龍馬は来ている

時間なのに、今日は龍馬が来ない

ia「…昨日、具合悪そうだったし…寝てるのかな…？」

今日は来ないだろうなぁ…



でも、やっぱり心配…









…結局、龍馬が心配で仕方ない私は村に行くことにした。

龍馬に会えるかもしれないから…

村は、人で賑わっていた。

本の中でしか知らないその世界は、想像よりも美しかった

しばらく進むと、人気のない場所に来てしまった

ia「こんなとこにいないか…」

そうは思ったけどなにかありそうな予感がして、そのまま進んだ

昨日は雪が降っていたけど、もう雪解けしている

ia「…龍馬」

どこにいるんだろう…

家にいるとしても、私は龍馬の家を知らない。

本屋だって、どこにいるかわからない…

どんどん奥に進むと、探していた人物が私の目の前に飛び込んできた

ia「龍馬…！！」

龍馬は、地面に倒れている

寝てるのかな…？

でも、こんなところで寝ていたら危険………

ia「龍馬、起きて？龍馬！」

何度名前を呼んでも、反応がない

ia「龍馬…？ねぇ、龍馬…」

うつ伏せに倒れている龍馬の体を、ゆっくりとひっくり返した

ia「龍馬、起き……て……………」

龍馬の口は、真っ赤だった

血だ…………

ia「りょ…ま…？龍馬…！？」

私は、龍馬の体を揺さぶった

しんでないよね？寝てるだけよね？

ia「龍馬…私だよ？iaだよ…？わかる

でしょう…？また、私のことをからか

ってるの…？早く、起きてよ…ずっと

待ってたんだよ？龍馬が来るの…ほら

、起きて…いろんな話を聞かせてよ…

ねぇ…龍馬……ねぇ…！！」

もう、遅い……

いつか来る、別れのことはわかりきってたことだった

でも…

ia「いやああああああ！！龍馬あああ

ああああああああああ…！！！！！」

もっと、一緒にいたかった…

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