ある小説家の妹のあの子はあるデザイナーが気になっている子

第21話 ページ27

Aside

さてと、この優しい私が、有栖川さんを助けてあげますか！

『兄上〜？』
幻｢…どうしました？A｣
帝｢おっ！｣

有栖川さんそんなに目をキラキラさせないでくれませんかねぇ？？

『…有栖川さん、困っているそうですし…泊めてあげてもよろしいのでは？』
幻｢ですが…｣
『私なら全然大丈夫ですよ？もし有栖川さんに何かされたら大声で叫びますから』
幻｢それはそれで近所迷惑になるのでやめて下さい｣

あぁ、そうですね。ご近所さんのことを考えなくてはでしたね

『それでは防犯ブザーにしておきますね』
幻｢それなら…まぁ、良いでしょう｣
帝｢は？防犯ブザーとかぜってぇお前よりうるせぇだろ｣

あぁ、確かにそうですね。防犯ブザーの方がうるさいですね

幻｢小生の妹をお前と呼ばないでくださいな｣
帝｢はぁ？？なんだそれ｣
『まぁ、これを機に私の事を名前で呼んでみては？』
帝｢んじゃあ俺はAって呼ぶからお前も俺ん事帝統って…幻｢却下｣なんでだよ？！｣
幻｢小生の妹を名前で呼ばないでいただいても？？？｣
帝｢お前が言ったんだろうが？！｣

あらまぁ、兄上が理不尽なこと言ってますねぇ

『ふふ、有栖川さん……間違えました。野良猫さんはとても面白い方ですね、兄上(*^^*)』
幻｢えぇ、そうでしょう？｣
帝｢おいA！なんで言い直すんだよ！そのままでいいだろうが！！｣
『兄上が野良猫と呼んでいるのでそう呼んだのですが…何か違いましたかね？』
帝｢ちげぇに決まってんだろ！！｣
幻｢帝統？？？Aを名前で呼ぶなと言っているのが聞こえていませんでしたか？？耳鼻科行きます？｣
帝｢なんでだよ？！｣

兄上と有栖川さん…ではなく、野良猫さんの絡みは何故かコントを見ているみたいでとても面白いですね(*^^*)

ﾋﾟﾛﾝｯ

あら？誰かのスマホの通知でしょうか？

幻｢おや、乱数から連絡が来ていますね｣

兄上も飴村さんとお知り合いだったのですね、初めて知りました

帝｢乱数はなんて？｣
幻｢…帝統を迎えに行くと言っています｣
帝｢お、まじで？もしかして泊めてくれるとかか？｣
幻｢そのついでに小生の妹と会いたい、と言ってますね｣
『あら、私ですか？』

もう会ったことがあるのにですか？

帝｢おぉ、いいじゃねぇか。ついでに紹介しとけよ｣
幻｢嫌ですよ？？｣
『何故です？別に良いのでは？』
幻｢乱数がAに惚れたらどうするのですか？？｣
帝｢お前Aの事になるとめんどくせぇな｣

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