２８． 本当の姿は(佐久間視点) ページ34
店に入った瞬間目に入ってきたのは沢山のペンギンのぬいぐるみたちだった。
付き添いで付いてきた俺も思わず目を輝かせてしまう。
ペンギン以外のぬいぐるみもたくさんあったが、俺とAはペンギンにくぎ付けだった。
子供のようにはしゃぎながら店の中を見てまわる。
恐らくペンギングッズだけで50はあるんじゃないだろうか。
あ…このペンギンは2号の子に似てるな…。
買い物は済ませたつもりだったが、一気にほしいものが増えてしまう。
これもこれもと見ていると、一体のペンギンが目に入る。
「こいつどことなく源田に似てると思わないか？」
オレンジ色で目つきの鋭い子を指さしてAに見せる。
すると見た瞬間に吹き出して笑う。
「ははっ、たしかにそっくりだなっ」
じゃあこっちは真帝国ン時の源田チャンだ」
Aが指さした方を見るとライオンのぬいぐるみがあった。
右目に傷があってなぜかエプロンをしている。
思わず俺も吹き出してしまう。
「なんだこれは、源田にしか見えないじゃないか。
源田をモデルにしているんじゃないか？」
Aはぬいぐるみをじっと見つめ、優しく微笑む。
すると小さなぬいぐるみが付いたキーホルダーを一つ手に取る。
「……これ、源田チャンに買っていってやろうかな。」
「いいんじゃないか？源田の奴、すごく喜ぶと思うぞ」
Aは少し頬を染めて頷く。
この数か月でかなり丸くなってしまったな。
真帝国の頃の冷酷な姿は見る影もない。
それくらい、Aにとってはこの数か月は色の濃いものだったのだろう。
今のAはごく普通の女の子だ。
―続く―
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リリィ(プロフ) - Kariaさん» コメントありがとうございます、本当に嬉しくて何度も何度も読み返してはニヤニヤしてしまいました。とても励みになります！ (2022年3月29日 1時) (
レス) id: 5fb9ab7224 (このIDを非表示/違反報告)
Karia(プロフ) - この作品は、今までに見たイナイレの夢小説の中でもトップに入るぐらい好きです。素敵な作品を生み出してくれてありがとうございます！ (2022年3月26日 22時) (レス) @page5 id: 03658bccca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リリィ | 作成日時：2022年3月22日 16時
