狙撃手は神を射抜く 【FF編】

十八本目の矢。 ページ20

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円堂が校長室にいる間、豪炎寺とAはあのまま黙っていた。
その気まずい沈黙を破るように豪炎寺は口を開いた。



「…あいつと、随分仲が良いんだな。」


「え？あぁ…円堂くん？円堂くんとは、雷門中に転校して来てから仲良くしてくれるし、面白いんだ。
よく河川敷で、子供たちとサッカーしてるんだよ。ほら、昨日もさ…」


「…そうか。」



豪炎寺はAの話を聞くと不満そうに眉を寄せた。



「えっと…豪炎寺くん？どうかしたの？もしかして怒ってる？」


「…別になにもない、怒ってない。」


「え、えぇ、怒らないでよ〜…？」



どこかムスッとした表情の豪炎寺に困っていたAだった。




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そしてその日の放課後の部活動にて。
円堂は今日校長から1週間後に久しぶりに練習試合をする事になった、相手は40年無敗の帝国学園だと。
それを部員の皆に話すと部員は、開いた口が塞がらない者、顔が引き攣る者、血の気が引いた顔をする者が大体だった。



「って、お前…！！」



「その試合、やるって言ったでヤンスか…？」



「や る さｯ！！
廃部になんかさせない！きっちり11人揃えてやる！」



「でも…相手は帝国ですよ…？無理、絶対無理！」



「ボコボコにされて恥かくだけですよ…」



「結局廃部ってことか…」



「この部室ともおさらばッスね…」

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