守護霊様が導いたこの出会い！！！【ジョジョ3部】 (ページ47)

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ⅩⅩⅥ章～「ハートがいうには」2 ページ47

枕に頭を沈めて、規則正しい寝息をたてているA様

以前には寝息なんてたてておられなかった

そもそも呼吸をしていたのかどうかも怪しいものでしたが

DIO様のご命令通り、ヴァニラが戻るまでA様の様子を見ることになったわけだが…

あ「…ｽｰ……ｽｰ……」

眠っている相手の様子を見るというのは、またなんとも

…それにしても

息抜きにつくった服だったが…

…案外似合っていますね

A様が日本人だということを忘れてつくってしまったのですが

やはり半分はこちらの血が混じっていればおおいに顔つきが変わりますね

改めてその顔を観察…注意深く見てみれば

ああ、確かに純粋な日本人とは違う

まず髪が黒髪ではなく、色素の薄い栗毛色

染めてしまえば色を変えることはできますが、A様のこれは先天性でしょう

瞳は確か……

T「アンバー……でしたか？」

別名狼の瞳

確かにあの人は狼のような方でしたね

A様も暑さに弱いようですし、案外狼に似ているのかもしれません

でしたら、A様はジョースター一行と上手くやっていけているのでしょうか？

T「……考えすぎ、ですね」

正確まで狼と同じではありませんよね

でも

もし

A様がジョースター一行といることより、この館にいることを望むのなら

T「ばかばかしい」

DIO様はそれを望んでいる

ならそれでいいではないですか

DIO様がお喜びになるのなら…

――喜ぶのはDIO様だけなのか？

T「ッ！？…私は一体何を」

…一体何を考えているのか

どうも最近余計なことを考えてしまう

その半分…いや、すべてがA様のことだ

以前、A様の頭がヴァニラの足にのっていたのを見たとき

最初はただおかしかった

普段表情をかえることがないあのヴァニラの狼狽えよう

あの時はおかしくて堪らなかった

ですが、今あの光景を思い出すと……

何故か気に入らない

何故？

……ああ、わかりました

……あそこは私の部屋でしたね

自分の部屋で勝手なことをされては気に入りませんね

…ああやっとスッキリしましたよ

あ「んぅ、……テレンス、さん？」

T「おはようございますA様」

おはようございますと小さく返したA様の瞳はやはりアンバーでした

T「ご加減はいかがです？何か飲みたい物は？」

小さく首を振ると、しばらく天井をみつめこうこたえた

あ「……外に、いきたい」

T「かしこまりました」

彼女の体を抱き上げ私は外へ向かった