守護霊様が導いたこの出会い！！！【ジョジョ3部】 (ページ20)

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ⅩⅩⅠ章～「お礼のキスを」5 ページ20

見渡すとお墓だった
衣服を纏ったままの骸骨が数体横たわり風にのって塵へと還る

…ここに命はない

寒気はこれが原因だったのかもしれない

だからナチュラの様子も可笑しいのかも…

…そういえば

地面に蹲るホルホルさんをみつけ目の前にしゃがむ

ﾎ「ん？嬢ちゃんか、あんまり俺と一緒にいない方がいいと思うぜ」

あ「今更でしょ？」

ﾎ「…確かにな。助けてくれてありがとな」

あ「お気になさらず」

ホルホルさんの右腕を持ち上げて手首をあいた方の手で包み込む

さっきのイノチを自分の手首に巻きつけさせると手首を包んでいた手が淡い光を放つ

イノチは種へと戻り光も消えた

手を外すと穴は塞がったが鋏の切り傷は残って微かに血が滲んでいる

あ「すいません。穴は塞いだんですけど…切り傷は残ってしまいました」

自分のハンカチをホルホルさんの手首に巻き付けながら言う

ﾎ「十分だ。ありがとよ」

手首を擦りながらそう言うホルホルさんが不意にアタシの顔を見上げた

あ「？…あの、何か」

ﾎ「いや、嬢ちゃんらしい能力だと思っただけさ」

あ「アタシらしい…？」

ﾎ「傷付けずに、守り、癒す能力」

あ「それが…アタシらしい？」

ﾎ「ああ。嬢ちゃんに戦闘は似合わねえぜ」

あ「……」

ホルホルさんの手がアタシの頬を包み込む様に触れる

…戦闘は

ﾎ「それでも俺は嬢ちゃんが俺を救ってくれたことを感謝する」

その言葉のあとホルホルさんの顔が近付いて来て頬に何か触れた

ちゅ

とした音の後ホルホルさんの顔が離れる

あ「…え、あ」

困惑するアタシを他所にホルホルさんはこう言った

ﾎ「嬢ちゃんの“厚意”に礼を言うぜ」

「ありがとうよ」

そう言ってまた唇を頬に押し当てた

ﾎ「そろそろ行くかっ」

立ち上がりながらそう言うとジープに乗り込んだ

…え？アタシ達の

あ「ちょっ…！」

ブロロアァァ

「あっ！」

ポ「ホル・ホースッ！」
花「あの野郎ッ我々のジープをッ！」

ﾎ「俺はやっぱりDIOの方につくぜッ！また会おうぜ！もっともおたくら死んでなけりゃあな！」

ポ「てめ―――ッ戻ってこい！ジープを返せこの野郎ッ！」

ナチュラが地面に拳を振り下ろそうとするのを止める

ﾎ「１つ忠告しておく。そのバアさんは直ぐに殺した方がいいッ！さもないとそのババアを通じて
　DIOの恐ろしさを改めて思い知るぜきっと！嬢ちゃんも気をつけなッ！じゃあーなーっ」

ジープは見えなくなってしまった

ポ「何言ってるんだあの野郎～～～～」