守護霊様が導いたこの出会い！！！【ジョジョ3部】 (ページ2)

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ⅩⅧ章～「恐怖の出会い」2 ページ2

「待て貴様あああああぁぁぁぁぁ！！！」

あ「待てませええええぇぇぇんん！！！」

暗い階段を全速力で段跳ばしでおりる

もう本能に体を任せて、逃げることだけに頭を使う

というか

…どこまで続くのこの階段ッ！！？？

「待てと言ってるだろおおがあああああぁぁぁぁぁ！！！！」

ガオン

あ「えっ…」

…なに

…今の音？

というか、後ろが何か涼しくなったような…

ガオン

あ「ぅわっ」

足元が無くなりグラッと体が前に倒れる

全力で階段を駆け下りていたアタシの体は、重力に従って前のめりに倒れ

階段を転がり落ちる

転がりながら聞こえる

ガオン

という音

目まぐるしく変わる視界で捉えた、“ガオン”という音の後に消えた階段

ぽっかりと穴が開いている

さっきの音って

…削ってる？

ガツン

あ「ぅぐ、がっ」

階段が終わり壁に背中を強く打ち付ける

コツコツと階段を降りてくる足音がして、視界に足が見えた

じんじん痺れる全身を無理やり動かし、長くのびる廊下をはしる

「まだ動くのか。食糧の割にはー…」

…食糧？

ガオン

あ「…っ」

廊下にっも窓はなく暗い

フラフラで壁に手を付きながらも、全力で進む

止まったら

…消されるっ

あ「…て、テレン…ス、さ…ん！」

どこですかっ

あ「テレンス…さん！」

暗い

長い廊下

闇に包まれた遥か前方に手を伸ばす

ガオン

あ「ヒッ…！？」

指すれすれの空間が削れ、床にぽっかりと穴が開く

転びかけながら、その穴を越えて廊下を進む

廊下を進む途中幾つか扉を見つけたけど、この状況で部屋に逃げ込むのは得策ではない

相手の視界から自分が見えなくなったときにとる作戦だ

今はそれとは真逆

いつ追いつかれても可笑しくない

…というか

…よく逃げ切れてるなアタシ

人間、命の危機に瀕したときに超人並の身体能力がでることがある

今のアタシにそれはとてもよく当てはまる

廊下の終わりが見えると、今度はさっきとは違う階段が見えた

階段の下はとても広い部屋がある

大広間だろうか？

…あれはっ

部屋の向こうにとても大きな扉が見えた

あの扉の向こうに行けば、助かる気がしたアタシは階段を駆け下りる

…もうすぐっ

踊り場に1歩踏み出した

ガオン

あ「あっ…」

足元がなくなった途端前に傾くアタシの体

…この高さアカンわ

目を閉じ衝撃を待つ真っ暗な意識

その中で聞こえた

「A様ッ！！？？」

ずっと待ち望んでいた彼の声