地獄先生ぬ～べ～アニメ沿い夢小説 (ページ40)

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想いページ40

「絶対受死日…」
「(絶対…受死日…？)」

まどろみの中、ぼんやりとする意識の中で玉藻先生の声が聞こえた気がした。確か私は、強力な妖気を感じ取って日曜出勤している鵺野先生の元へ向かっていたハズだった。

だけどそれは鵺野先生の元へ近付くにつれて強くなっていく一方だった。そして、休日の学校に着いて私の目に飛び込んできた光景は鵺野先生の鬼の手の封印が破られ左手から徐々に体を鬼に支配されていく鵺野先生の姿だった。

解き放たれた鬼の妖力はあまり膨大で、感じ取るだけで身体が押し潰されるような感覚に陥った。そこで漸く記憶の先端に辿り着く。

私はその感覚に抗えず気を失ったらしい。どうやらそれで私と鵺野先生は保健室へ運ばれたようだった。玉藻先生の他にひろしくんとキョウコちゃんの声も聞こえ、程無くして玉藻先生と共に保健室を後にしていった。一体、どこへ…。

「(鵺野…先生…っ)」

私が横たわるベッドの横で霊力の弱まった鵺野先生が鬼の支配によって苦しんでいた。手を伸ばせば近付く距離にいるのに、何も出来ない歯痒さが募っていく。

私は、いつだってあなたの力になりたかった…のに…。

『この鬼は、恩師のミナコ先生と共に封印出来たんです』

こんな調子じゃ…あなたの恩師のミナコ先生の代わりにもなれない。かつてあなたが私にその過去を話して聞かせてくれたのを思い出したのを最後に、やがて再び限界が訪れると私はもう一度意識を手放してしまった。