地獄先生ぬ～べ～アニメ沿い夢小説 (ページ38)

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正体ページ38

「A先生」
「！、リツコ先生。どうされたんですか？」

仕事を終え、帰路に着こうとした私を呼び止めたのはリツコ先生だった。でも、その表情はとても深刻で…私は直ぐにただ事ではない雰囲気をリツコ先生から感じ取った。

「少しお時間をもらってもいいですか…？鵺野先生のことでお話ししたいことがあって…」
「(鵺野先生のこと…もしかして、リツコ先生…)」

脳裏に過ったのは昨夜の出来事だった。妖気を感じ取った私と鵺野先生、そして一緒にいたひろしくんが向かったのはリツコ先生のクラスの生徒である風間くんが入院している病院だった。

風間くんは先日から黒い化け物を見掛けていて、今度は自分が襲われてしまうのではないかとひろしくんを伝い鵺野先生に相談していた。しかし、自分の生徒を取られたと思ってしまったリツコ先生に風間くんとの接触を拒まれ鵺野先生達は一旦病院を離れ妖怪が現れてくるのを待った。

そして黒い化け物は鵺野先生の睨んだ通りやはり妖怪だった。妖気を感じ取って直ぐに病院に駆け付けた時には、しょうけらという疫病神が風間くんを庇ったリツコ先生に襲い掛かろうとしていた。

リツコ先生はその時失神して鵺野先生が妖怪を退治したことを知らないはずだった。リツコ先生と共に喫茶店へ移動した私は、それとは違う事実をリツコ先生から知らされることとなる。

予感は的中しリツコ先生はあの時失神寸前でとどまっていた。夢じゃないと確信したのは翌日になってからだといい、リツコ先生も鵺野先生の正体を知ることとなった。