地獄先生ぬ～べ～アニメ沿い夢小説 (ページ28)

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温もりページ28

『A先生のことが知りたい？』

数日前、そう鵺野先生に問うと鵺野先生は怪訝な顔をした。どうやら私が何かを企んでいると思ったらしい。今度は怒った様子で私に詰め寄ってきた。近い…。

『まだA先生に付きまとっているのか！いい加減に…っ』
『彼女が突然私と分かり合いたいと言い出したんです』
『！、分かり合いたい…だと？それは本当なのか』
『私に人間の愛を教えるとも言っていました。初めはライバルだと敵意を向けていたのに。どういう風の吹き回しなのか、鵺野先生なら彼女のことをよく知っているかと思いまして』
『そうか…』

それまで怒りを向けていた鵺野先生が急に静かになり私から離れた。

『ここ最近のA先生は何か悩んでいたようだからな。それと結び付いているかは定かじゃないが…』
『？』
『玉藻、人間はいつだって葛藤の中で生きている。俺達霊力を持つ者は特にな。A先生はお前という妖怪を見定めたかったんだろう。おそらく、お前が生徒達を一度救ったあの時から…』

鵺野先生と私の間で思い出すのはレムギョを倒したあの後だった。

『あれは鵺野先生の力の源を知る機会を失わない為にやったことです。彼女もそれは知っています。なのに、何故』
『お前は分からないかもしれないな。救われることが人間にとってどれだけ大きなことか』
『！』
『それだけ影響を与えるものなんだ』

そう言った鵺野先生は酷く優しいぐらいに笑っていた。驚き、思わず瞳が大きくなる。それが、A先生が私に笑いかけた時と重なって見えた。