地獄先生ぬ～べ～アニメ沿い夢小説 (ページ23)

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治癒した肩(二頁) ページ23

「は～、疲れた…」

夜を迎えた頃、稽古で霊力を使い果たしたと同時に私はその場に座り込んだ。ここは玉藻先生の自宅で高層マンションの一室だ。

私の出した条件通り術を教えてくれていた玉藻先生。それまでちゃんと教えてくれるか不安だったが、意外にも丁寧に真剣に取り組んでくれたおかげもあって私の中で確かな手応えを感じていた。

使いきった霊力を放っていた己の手にふと視線を落とす。それから、ふとそこから見える夜景に視線を移した。

「わぁ…キレイ…っ」

思わず窓際に身を乗り出し感激の息を漏らす。この間見た綺麗な星空とまた違った街のイルミネーションに胸の奥までもがキラキラと輝くようだった。

…あの時もそうだったな。玉藻先生と繁華街に行った帰り道に星空を見た時もすごく綺麗で…今ならなんでも受け入れそうになるのちょっと怖い。

「単純ですね。そんなもので気分が変わるものですか」
「単純で悪かったですね…。玉藻先生には分からない感情かもしれません。人間は綺麗なものを見ると心が洗われたり惹かれるものなんですよ」
「…例えば、鵺野先生と生徒達の間にある絆…もですか？」
「！」
「貴女が鵺野先生と生徒達を見詰める眼差しは、その夜景を見つめているのと同じ眼差しをしている」

顔に熱が一気に集中した。確かに、あれだけ玉藻先生に言い寄られていたのだから見られていたのは当然と言えば当然だけど…。