地獄先生ぬ～べ～アニメ沿い夢小説 (ページ19)

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ライバル(七頁) ページ19

「先生は…」
「え？」
「人間と妖怪、本当に分かり合えるものだと思いますか？」
「！」

その瞬間、鵺野先生の顔付きが真剣なものへと変わる。それは私の顔に浮かべるものとおそらく同じだろう。

「玉藻のことですか。もしかしてA先生…アイツのこと…っ」
「！、そうじゃなくて…っ。ただ、玉藻先生は人間に化けた妖怪…。それがどうしても私の中で拭いきれなくて、モヤモヤするんです…」

自分でも変だなって思う。妖怪のことをこんなに考えてしまうなんてどうかしてる。人間と妖怪、本来ならどう在るべきなのかさえ見失いかけてる。だけど…。

「…俺もアイツなら、いいライバルになるんじゃないかって思ってますよ」
「！、ライバル…ですか…？」
「今は…それと同じ感じでアイツと向き合ってみたらいいと思います」

鵺野先生は何の躊躇いもなくそう言った。玉藻先生を無理に追い出すつもりはないらしい。むしろ自分のライバルとして共存する道を選ぶなんて、なんて懐の大きい先生だろう。

私も、いつかそんな風に妖怪に心を許せる日が来るのだろうか…。