地獄先生ぬ～べ～アニメ沿い夢小説 (ページ16)

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ライバル(四頁) ページ16

「！、危ない二人とも…！！」

私は一番窓際にいたキョウコちゃんとひろしくんに慌てて声を上げた。怒っているのか今度は暴れだしたレムギョが私達のいる教室に向かってくるのが見えたからだ。

レムギョは私達の方へ突進を始め、打ち付けてくる振動で尻餅をついてしまったひろしくんとキョウコちゃんに私は急いで駆け付けた。このままレムギョが校舎に突進を続ければ、校舎は潰れてしまう…っ。

すると鵺野先生がすかさず鬼の手を露にさせレムギョに振りかざした。その高い霊力に思わず玉藻先生が前に身を乗り出したのが視界に入る。生徒達の危機に鵺野先生の力が最大限に引き出されたからだ。

しかし再び霧の中へ降りたレムギョに対しいくら攻撃を交わそうと驚異的な再生能力でその体は元に戻ってしまう。日没までもう少ない…何か他に方法はないのか、思考をめいいっぱい巡らせたその時だった。

尻餅をついていたひろしくんが玉藻先生の元に駆け寄り鵺野先生を助けて欲しいと懇願したのだ。玉藻先生は鵺野先生を狙う妖怪で一筋縄じゃ協力しないとわかっているからか、生徒一人でも命を落とすようなことがあれば鵺野先生は自ら命を落とし力の秘密を知ることは出来ないと念を押した。

それには流石の玉藻先生も揺らいでいる様子が伺えた。ひろしくんの必死な思いに、今度は周りの生徒達も一緒になって鵺野先生を助けて欲しいと玉藻先生に涙ながらにすがる。その光景は、私の心にも揺さぶった。

中には玉藻先生の正体を知らない子もいるが、キョウコちゃんの咄嗟の説明(玉藻先生も鵺野先生と同じ霊力を持っていると誤魔化した)もあり思いは一つになる。

「…私からもお願いします。玉藻先生」
「！」

生徒達の思いに乗せて、私も立ち上がった。鵺野先生を助けたいのは私も一緒だ。例え相手が…鵺野先生の敵の妖怪でも、先生や生徒達の命には代えられない。