地獄先生ぬ～べ～アニメ沿い夢小説 (ページ15)

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ライバル(三頁) ページ15

校舎内に二人を連れて避難すると、駆け付けてきたひろしくん達も手伝ってくれた。他の子も何人か誠くん達のように被害に遭った子もいるらしく、鵺野先生が５年３組の教室へ集めさせるよう呼び掛けていた。

そして全員が揃い被害に遭った子は８人。あの海魚は霊気の霧の中を泳ぐ霊獣で、深海魚が妖怪化したものらしく頭は悪いが霊気はズバ抜けていた。驚異的な再生能力が特徴で霊霧の中では不死身だと鵺野先生と共にいた玉藻先生から説明があった。

鵺野先生と玉藻先生の間は相変わらず険悪で鵺野先生の力の源を知るため何かとレムギョの情報を提供してくれる玉藻先生だが、生徒達を助ける…というのには程遠く鵺野先生もそれが気に食わないみたいだ。

鵺野先生はとりあえず今はそれを振り切り、タマゴを拾った自分のせいだと責める克也くんに優しく言葉をかけていた。私もあの時、克也くんに声をかけなければこんなことにならなかったかもしれない。

私も謝罪をすると鵺野先生も生徒達も責めることはなかった。救われる気持ちでいる中、まことくん達を救うため作業が進められた。玉藻先生の情報によると、レムギョのタマゴは日没には孵ってしまうのだという。

なんとしてでも日没までにはレムギョを霧の中から外へ出し、鵺野先生の鬼の手でトドメをささなければならない…。その為に鵺野先生が考えたのが漁網だ。

みんなでなんとか学校内で見付け、鵺野先生が霊力を与えたそれをここから校庭にある木に結び付けに向かっていく。それからタマゴを植え付け疲れているレムギョを見計らい、教室にいる私達は綱を思いっきり引っ張るとレムギョの引き上げに見事成功した。レムギョには体重がないのが唯一の救いだった。

綱で引き上げられたレムギョは日の光に苦しみ出し、なんとか日没までには間に合いそうな空気がみんなの間で流れた、その時だった。