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(リヴァイside)
俺が話してる途中なのに気持ちよさそうに寝やがる。
いや俺がこいつに話しすぎたか。
……よだれまで垂らしやがって。
俺の顔を見るやいなや綺麗だと呟いて
恥ずかしいと騒いだと思えば有難うと不服そうに大人しくなり。
喜怒哀楽がハッキリしてるくせに、
あの瞬間だけはその喜怒哀楽を出さずに
全て悟った表情でただ身を任せながら地面に落ちていった。
A・ルルディ。
前に中央憲兵の奴が俺らに寄こした案件のターゲット。
殺す理由を教えない代わりに報酬は一生分。
結局は俺らの方が憲兵に裏切られ今じゃこのザマだ。
リヴァイ
「お前は何にも知らねえでよく寝てやがる。…俺はお前とあいつを殺して……、ッ」
A
「……、ん、…………りば、い…………。」
俺の名前を呼んで俺の手を握り、
未だによだれをたらしながら幸せそうな顔。
ふと自分の手を見つめれば、赤に染まった気がして眉に力が入る。
心に重くのしかかり、過去の瞬間が繰り返し襲ってくる。
エルヴィン
「A、頼んでいた資料についての話があるから開けるぞ。」
「って、寝てるじゃないか(汗)窓も開けっ放しで風邪ひいても知らないよ。…………?ティーカップがふたつ?」
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作者名:しゃむねこ | 作成日時:2023年11月18日 19時