恋、始まりました『染谷勇次郎』

じゅーきゅー ページ20

貴「ねえ勇次郎！暗いよ！」





勇「当たり前でしょ、今何時だと思ってんの」






現在午後7時45分






下校時刻を大幅にすぎた時間に廊下を歩いている私達





理由は勿論、私の補習






なぜまた補習なのかって？









今日の1時間目から清々しいほどの遅刻ぶりで見事2回目の補習に引っ掛かってしまい






前回よりも1.5倍増えたプリントの多さに悲鳴をあげ、勇次郎に手伝って貰うことになりました.......







まあ1.5倍は結構あなどれないわけで







下校時刻を大幅にすぎた今の時間帯に
帰ることになったのである








貴「ごめんね勇次郎、こんなに遅くまでやる予定なかったんだけど.....」






勇「いいよもう、慣れてるし」









デスヨネ.......






でもやっぱりこの時間帯暗い.....







突然寒気がして、勇次郎の腕を掴む






勇「何、気持ち悪い」





貴「ごめん、何か寒気して.....」







勇次郎はため息を吐くと私の手を掴んで急に走り出した







貴「え、ちょ、何！？」




勇「誰かさんが横で煩いから早く行きたいだけ」









私だね、うん









ていうかそれって私が怖がってるから......？









なんだ、









優しい.......









勇「何ニヤニヤしてんの？」





貴「ふふふっ」









こういうの、何て言うんだろ









青春？









ううん









..........恋、かな

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