おめかししましょう ページ9
−ダッ ダッ ダッ ダッ ダンッ!!−
勢いよく部屋の襖が開かれる。そして、綺麗な服を持った女の子が盛大に転ぶ。そうすると、後ろから慌ててもう一人見知らぬ女の子が走ってくる。
?『あいてててて.....』
?『もう!日菜姉!!慌てすぎ!』
日菜『ああぁ!ごめんなひゃいっ!』
魅『ははは、相変わらずだね日菜。日芽もご苦労
さま。』
日芽『いえいえ!とんでもないです!』
那『魅羽音さん、この子らは?』
魅『ふふ、元気な子達だろう?日菜・日芽ご挨拶
だ。』
日菜『私は十六夜家の使用人日菜です!こっちにいる子の姉でもあります!よろしくお願いします』
日芽『私も十六夜家の使用人日芽と申します。日菜姉さんの双子の妹です。これからは二人で那樹様のお世話役を担当させていただきますので、よろしくお願いします。』
どうやら、日菜は天真爛漫なようだ。一方妹の日芽は比較的大人しい。
私がそう考えていると、日菜が慌てて服を丁寧にたたみなおして、私に差し出してきた。
日菜『那樹様!まずはこちらにお着替えを』
日芽『その次は髪を整えましょう』
那『こんなに綺麗な服着ても平気なの?』
日菜『魅羽音様からの贈り物です!もちろん来てもいいに決まってますよ!那樹様ならお似合いです!ささ、こちらへどうぞっ。フグッ』
−バタンッ−
日菜はまた盛大に転んだ。あまりにも面白すぎてつい笑みがこぼれた。
那『あっはははははっ!日菜転びすぎだよ』
日菜・日芽・魅『...!?』
那『っふ、ふふふ。...?どうかしたの?』
日菜・日芽『あっ!いえなんでも!』
魅『これは驚いた。けど、やっと此処で笑ってくれたね。嬉しいよ。那樹。』
那『あっ...。』
そう言えば此処に来てから、いや、此処に来る前からも『笑う』なんてことは一回もなかった。
不思議だな...。
−数十分後−
日芽『那樹様は笑顔がお素敵です』
日菜『はははっ!本当だね日芽!』
那『そ、そうかな』
日菜・日芽『はい!』
日菜『さぁ、出来ましたよ!鏡をどうぞ』
那『わぁ!綺麗だね』
日芽『とてもお似合いです。那樹様』
日菜『ささ、お次は髪を整えましょう』
日芽『私が担当致します!どのようにしますか?』
髪ね、地消にいた時整えることさえ考えることなんて無かった。一回だけ、前髪が鼻の辺まで伸びてきて流石に邪魔だと思った時は、刀で適当に切ったことがあるけど、それ以降髪を切ったことは無い。
29人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
shuu(プロフ) - みー さん、コメントありがどうございます。私の脳内お花畑のゆるゆる設定世界ですがよろしければ、楽しんでいってください(^^)続きも頑張って書きます。 (2019年9月10日 0時) (レス) id: 572c023e18 (このIDを非表示/違反報告)
みー - 続き待ってるよ。 (2019年9月8日 22時) (レス) id: 03f9995bb7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:shuu | 作成日時:2019年9月8日 17時