魅羽音の思い ページ17
−ガタンッ−
愛『はぁっ、はぁっ、、、』
魅『愛々?』
愛『魅羽音様!聞きました、死神を諦めると』
魅『ああ、治療を受けることにした』
愛『よろしいのですか?あれほど病の痛みに耐えここまで来たのに...。』
魅『医者が言ったらしい、体が動かなくなるまで死神をやれても、せいぜい二年ちょいだと。』
愛『に、二年ですか!?そんな、、』
魅『だったら、治療をちゃんと受けて、せめて病が完治しなくても今みたいにすぐに倒れちゃったりすることをなくした方がいいかなってね。それに、死神になって、二年経てば動けなくなるんだろう?皆と一緒に食事したり月見したり出来なくなるんだったら、それは嫌だし...。だからさ...』
愛『っ!』
−ガバッ−
愛『もういいです、もうわかりました』
魅『ほんとはね、この実力を死神として発揮して俺を偉大な人物として、名を刻みたかった。けど、それは叶わないようだ』
愛『魅羽音様...。』
魅『愛々、ありがとう。だけど大丈夫だよ。死神になれなくとも、俺は俺のできることを最大限にやろうと思う。』
愛『この愛々、ずっと魅羽音様の支えになります』
魅『本当にありがとう』
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詩『と、まぁこんなことがあったんだ』
愛『つまり、魅羽音様は羨ましかったのよ。今の那樹様が。ちょうど魅羽音様が病で死神を諦めた歳と同じくらいの那樹様が、同じくらいの実力を持ち、さらに健康であるってところがね...。』
那『だから、魅羽音兄さんは怒ったのですね』
愛『怒ったと言うよりも、妬みから来るものではないでしょうか?魅羽音様は那樹様を気に入っていますし。』
詩『魅羽音様の考えは昔から変わらず、実力ある者が常に上へ上へと昇っていく。というものであって、きっと死神になるかと問われた時に、那樹様がすぐに答えなかったから、気に食わなかった。というのもあるかと。』
那『魅羽音兄さん、色々と抱えてるものがあるんだね。魅羽音兄さんのこと、私全然知らないや、、』
愛『那樹様、死神になる気はおありで?』
魅羽音兄さんがあんな感じになるのは予想できなかった。そもそも死神がどういうものなのかは、ふわふわとしかわからず、あの時はすぐに答えられなかった。今もそうだ。死神...。もっと情報を集めてみないとわからないな。
那『今はやはりすぐには答えられません』
愛『わかりました。私はまだその考えでいいかと思います。』
そう言うと愛々はニッコリ笑った
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shuu(プロフ) - みー さん、コメントありがどうございます。私の脳内お花畑のゆるゆる設定世界ですがよろしければ、楽しんでいってください(^^)続きも頑張って書きます。 (2019年9月10日 0時) (レス) id: 572c023e18 (このIDを非表示/違反報告)
みー - 続き待ってるよ。 (2019年9月8日 22時) (レス) id: 03f9995bb7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:shuu | 作成日時:2019年9月8日 17時