お墓参りしてたら知らない場所にいたのだが……

人生万事塞翁が虎─18 ページ20

Noside

国木田の声に反応した太宰が返事をする


太宰｢あぁ、、国木田くん遅かったね。虎は捕まえたよ｣

国木田｢！その小僧…じゃあそいつが｣


太宰｢うん。虎に返信する異能力者だ。返信している間の記憶がなかったんだね｣


国木田は食事処で太宰に渡された紙についてもうくを云うが、全く相手にされない


その時、倉庫の入口に３人の影ができた。


肩上で切り揃えられた黒髪の女性。蝶の髪飾りをつけている


与謝野｢なンだ、怪我人は無しかい？つまんないねェ｣


与謝野晶子───能力名｢君死給勿｣


探偵のような服を着た糸目の男性


江戸川｢はっはっは、中々できるようになったじゃないか太宰。僕には及ばないけどね！｣


江戸川乱歩───能力名｢超推理｣


オーバーホールを着て麦わら帽子を首から下げる少年


賢治｢でも、この人どうするんです？自覚はなかったわけでしょ？｣


宮沢賢治───能力名｢雨ニモマケズ｣

国木田｢どうする太宰？一応区の災害指定猛獣だぞ｣


国木田独歩───能力名｢独歩吟客｣


太宰｢うふふ、実はもう決めてある｣


太宰治───能力名｢人間失格｣


どこか嫌な予感がしたAは少しずつ出口に近づいていく…………が、


太宰｢どこに行こうとしているんだい？Aちゃん？｣


太宰がとてもきれいな笑顔でしっかりと彼女の腕をつかんでいる


そして、もう一度にこりと微笑むと云った


太宰｢敦君とこの子をうちの社員にする｣


賢治｢おお！｣


与謝野｢なにそれ｣


江戸川｢やっぱりバカだな、太宰は｣

　
国木田｢はああああ!?｣


『ﾊｧ…………私、異能力なんて持ってないんですけど…』


　 これがことの始まり



　
　 怪奇ひしめくこの街で

　


　 変人揃いの探偵社で

　


　 これより始まる怪奇譚




　 これが先触れ前兆し









中島敦───異能力名｢月下獣｣


風鳴A───異能力不明

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