33,優しい手。 ページ34
『私……あんまり、人と寝たりとかした事なくて、温もりが暖かくて、寂しくて、ご、ごめんなさい。』
私は友達には恵まれたが、家族にあまり恵まれなかった。
だから、ここに来て、男士達に甘えてしまっていたのだ。
誰かと何かをする事に、誰かと一緒に居ることに。
泣き落として説教を抜け出そうと思って話し出してみたがこれまた不思議。
先程までは文句しかなかったがポツリポツリと話していくうちに自分で悲しくなってきた。
加「そっか……主…ずっと寂しかったんだね。」
涙が出そうで下を向いていると頭上から声がして、頭をフワリと撫でられた。
今までで一番優しい手だった。
『う…ぅぁ……』
加「泣いていいんだよ主。主の過去の事は知らない。だから主が話してくれる迄、俺、待つから。」
燭「全く、そんな事を知ってしまったら一緒に寝ちゃダメとか言えなくなってしまうね。」
長「あ、ある?主が泣いて!?」
泣き落としの筈がいつの間にかホントの涙になってしまった。
清光の、光忠の、長谷部の優しさに触れたから。
……長谷部オロオロしてるだけだけど。
私は、朝から声を出して泣いた。途中から心配で見に来た粟田口の皆も沢山抱きしめてくれた。
加「俺、主の癖にも慣れるから、また、一緒に寝ようね!」
安「癖に慣れるのはまた違うと思うけど……僕も、一緒に寝たい。」
二人に続いて皆、一緒に寝ようと言ってくれた。
その気持ちが嬉しくて。
『ありがとう……皆……!』
『ふっ……計画通り……!』
鶴「君もなかなかに悪だよな〜。」
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まゆ - 面白かったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2020年3月28日 21時) (レス) id: 161c6e3e4c (このIDを非表示/違反報告)
柊花(プロフ) - 夏終朝凪さん» お返事遅くなりました(´TωT`)すみません!ありがとうございます!更新頑張ります! (2019年11月30日 17時) (レス) id: 8d4279d0fb (このIDを非表示/違反報告)
夏終朝凪(プロフ) - 続きがすごく楽しみです!とても面白いです!これからも更新頑張ってください!楽しみにしてます(*´▽`*) (2019年9月21日 19時) (レス) id: 8142368f1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柊花 | 作成日時:2019年5月4日 17時