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ミ「…キャラチェンジやキャラなりは、あむちゃんの中に眠ってる可能性なんだよ」
後ろを向いたまま、ミキはポツポツと喋り始めた。
ミ「まだあむちゃんの本当の力じゃない…どうせ出来ない。向いてない。そんなこと言う自分、あむちゃんは好き？」
顔だけあむの方に向け言った。
そのままミキはどこかへいなくなってしまった。
ちゃんと戻っては来ると思って追いかけなかったけど…
ミキならきっと大丈夫だろう。
あ「…何よ」
『…あむ、見て』
私は私たち以外のガーディアンたちを指さした。
『皆初めてこんなのやったでしょ？得意な人なんていない。だけど自分の力で作ってる。それなのにあむはキャラチェンジを使おうとした』
あ「…」
ミキが、ずるだと思う、そう言ったのはおそらくこういうことだと思う。
『自分の力を引き出すにはまず努力しないとだよ。空海のおじいちゃん言ってたでしょ？』
” 長い道のりも一歩から ”
って。
私はあむを目を見つめて言った。
『今のあむだと可能性は消えてっちゃうかもしれないよ』
私はそれだけ言い残して自分の担当してる場所へと戻った。
後ろをちらっと見ると、あむは下を向いていた。
ごめんね。言いすぎたかもしれないけど…キャラチェンジの使い方を間違ってほしくないから。
な「Aちゃんどこ行ってたの？」
『ちょっと、ね』
私は作業に再び取り掛かったものの、なかなか進まなかった。
やっぱり…言いすぎたかな。
後でちゃんと謝ろう。
その後、一旦私たちは作業をやめその場をあとにした。
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作者名：柚 | 作成日時：2020年2月24日 19時
