61 ページ11
.
な「あむちゃん！」
あ「ひえっ…！」
『なでしこ、いつになったらあむに、普通に話しかけるんだか…』
なでしこは帰り道あむを見つけ、また脅かしていた。
私たちは明日のことを誘うために先回りしていた。
な「まだまだ怖がり屋さんね？」
あ「な、な、なに…！」
な「明日…暇かな？」
あ「え？」
な「よかったらウチに遊びに来ない？Aちゃんも一緒よ」
なでしこがそう言うと、私となでしこを交互に見て、すごく嬉しそうな顔をした。
でもその後、すぐにいつもの素直じゃないあむに戻って、
あ「べ、べつに暇っちゃ暇だし行ってもいいけど…！」
と言った。
私はふふ、と笑った。
な「明日は土曜日だし、2人がよかったらお泊まりで！」
私もそこまで言われてなくて、驚いた顔でなでしこを見てしまった。
『いいの？！』
な「あら、Aちゃんにも言ってなかったかしら？」
『言ってないよー！もー！』
あ「…！行きたい」
私たちが言い争ってると、あむが珍しく素直に言った。
なでしこと私は固まり、顔を見合わせてからあむに笑いかけた。
なんだ、素直なとこもあるんだね！
な「決まりね。じゃあ明日、Aちゃんは私の家知ってると思うからあむちゃんの家に迎えに行って一緒に来てくれる？」
『了解しましたー！』
あ「わかった…！」
そう言うとあむは少し嬉しそうに弾みながら帰っていった。
ふふ、なんてわかりやすい子だ。
な「Aちゃんは、絶対僕の名前出さないでね」
『わかってるよー！』
な「ふふ、ありがとうね。じゃあまた明日」
『ばいばい！』
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 64人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：柚 | 作成日時：2020年2月24日 19時
