・ ページ2
.
くらら「いやー、すごいねー、カッコよかった!トップスターのみなさん!」
祐希「お前浮かれすぎじゃない?遊びに来てるんじゃないんだぞ」
くらら「はーい、分かってます!♪」
祐希「はあ…」
始業式に今年の組別トップスターの方々が発表された。
花組は…あの!あの!明日海りおさんが引き続き!
娘役は昨年の方を押し退けて、5年生の花乃まりあさんが就任!
月組は66期生トップコンビと言われる龍 昌騎さん、愛季れいかさんが5年生で同時就任。
雪組は昨年に引き続き、6年生の早霧せいなさん、姿月やよいさんが続投。
星組は実力派の6年生北翔 海璃さんと、同じ4年生の榛名 由梨さんが二人で初就任!
宙組は5年生の朝夏まなとさん、昨年に引き続き6年生の実咲 凛音さんが就任っと…。凛音さん綺麗だったな…。
轟先生に名前を呼ばれて登場した皆さんは、トップスターの印のケープを着てた。(これしゅごキャラでガーディアンが着てるケープです←)
もううっとりするくらい美しくて…。
祐希「…だから、また口開いてる」
くらら「へっ!?」
祐希「はあ…」
くらら「…祐希くんこそ、興奮しないの?あんなスターを間近で見て!」
祐希「……俺は別に」
すたすたと廊下を歩いて去ってしまう祐希くん。
……初めて会ったときも……。
“…私は別に、宝塚には…”
去年の冬、フラッシュバックする光景。
祐希くんには複雑な思いがあるのかな。
それならそっとしておいた方が絶対にいい。
それに、そんなこと考える暇が無いくらい今日は忙しいんだ。
*
生徒は全員、学校のすぐそばにある「すみれ寮」に入寮することになっている。
えっとぉ、私の部屋は…。
3階に上がって、突き当たりの一個手前。
あ!あったあった!
表札、「桃園くらら」と……
……え?
……「榛名由梨」……?
扉の前で立ち尽くしていると、いきなりドアが開いた。
くらら「わっ!」
由梨「あ、桃園さん!? はじめまして、同室の榛名由梨です!」
くらら「ど、どどど同室!?」
由梨「うん!先生から聞いてなかった?」
くらら「う…うそ…」
おおっと危ない危ない、気絶するところでした。
入寮していきなり同室が、トップ娘役……。
顔ちっちゃい…髪ふわふわ…目大きい…。
.
2人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:瑠璃 | 作成日時:2017年8月17日 9時