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「お前・・・俺を連れ戻しに来たんじゃ無いのか？」
あまりにも呆気ない言葉に、思わず俺の方がアポロを引き留める言葉をかける
ちらりと俺に目線をやり、呆れた様にため息を吐いた
「先の様子を見ていなかったのか？これ以上近寄れぬのに、如何にして連れ戻せと言うのだ。そもそも、それでは約束を違えてしまうだろう」
そこで、はたと何かに気付いたような素振りを見せると、再び黄金の瞳が細められる
「嗚呼、そうか。御主、何も識らぬのか」
これは良い、そう楽しそうな声色で呟くと
「何故宝玉が外れたのか、御主は不思議に思わなかったか？あれは、我と唄い手とを結ぶ誓約そのもの。一方の意思で捨て去る事は叶わず、互いの同意無くして放棄することは許されぬ。そこには、決して例外など存在せぬのだ」
「何を言って・・・、だって俺は・・・」
「そう。もし仮に、誓約が途中で果たされぬ事があるとするならば、それが示すのは唯一つ。新たなる誓約が、他の者との間で成された時のみ」
アポロのその言葉が耳に入り、その意味が頭に届いた瞬間、俺は怒りで目の前が赤く燃え上がる様な気がした
「お前・・・何をした」
震える脚に鞭を打って、目の前で不敵に微笑むアポロを睨みつけながらふらり立ち上がる
「っ、翔くんに何をした！？何を言ったんだ！？なあ！！」
嫌な予感が全身を駆け巡って、震えが起こる
叫び声に耐えられないと喉が痛むけれど、そんな事気にもならない
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別れ際の、翔くんの声がふと頭を過ぎった
ばいばいと告げたその顔が、どんな表情をしていたのか、何故か全く思い出せない
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しゅり(プロフ) - きよさん» きよさん、最後までお付き合い頂きありがとうございました！今作中ではハッピーエンドへ繋げられなかったので、次章では大団円目指して頑張ります笑 コメントありがとうございました。 (2020年10月11日 19時) (
レス) id: 9366a89cfd (このIDを非表示/違反報告)
しゅり(プロフ) - まりもさん» まりもさん、コメントありがとうございました。まりもさんの毎日の楽しみになれていたなら、嬉しい限りです。次章も毎日更新目指していますので、また楽しんで頂ければ幸いです。ありがとうございました！ (2020年10月11日 19時) (レス) id: 9366a89cfd (このIDを非表示/違反報告)
しゅり(プロフ) - 紅葉さん» 紅葉さん、はじめまして。コメントありがとうございました。最後まで楽しんで頂けたようで、嬉しい限りです。次章も公開しましたので、是非そちらにもお立ち寄り下さい！ (2020年10月11日 19時) (レス) id: 9366a89cfd (このIDを非表示/違反報告)
しゅり(プロフ) - はるさん» はるさん、コメントありがとうございました！最後まで楽しんで頂けて、作者冥利に尽きます(^ ^) 次章にもお付き合いいただければ幸いです！ (2020年10月11日 19時) (レス) id: 9366a89cfd (このIDを非表示/違反報告)
きよ(プロフ) - しゅりさん、お疲れさまでした。二人の再開を願っていましたが、神の存在は偉大なのですね。永遠の命(？)でも大切な人がいなければ辛いだけですよね。落ち込みましたが続編があるということで、生まれ変わりの智くん！と妄想が膨らみました(笑)楽しみに待ってます。 (2020年10月7日 19時) (レス) id: ae2dee5c90 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゅり
| 作成日時：2020年9月19日 18時
