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「今日、翔くんが会いに来てくれたから。翔くんがいる、この国の未来を護る為になら、俺はいくらでも頑張れる。翔くんの為なら、俺がちょっと我慢するくらい、どうってことないんだ」

「っ、でも僕は、智くんと、もっと一緒にいたいよ。だって、僕がもっと上手になったら、一緒に歌ってくれるって、約束したのに」

「・・・ごめんな、翔くん」



もう時間かな、と智くんが呟いたのと同時、入口側の通路の奥から、コツコツと響く足音に気づく



ああ、終わってしまう

智くんと過ごせる最後の時間が、終わりを迎えてしまう




「約束、守れなくて、ごめん。・・・でも、最後に一つだけ、我が儘、言っていいならさ」

「そんなっ、最後なんて、言わないで・・・、っ!?」



少しずつ近づいてくる足音に気を取られていた僕を、智くんがぐいと力強く引き寄せて



そして、一瞬、口に触れた柔らかな感触


何が起こったのか認識できるよりも早く、智くんの身体が離れていって、智くんの温もりを失った僕の身体は、じわじわと冷たくなっていく



「・・・ずっと、気付かないふりしてた。言うつもり、なかったけど。でも、わざわざ、こんなところまで会いに来てくれるもんだから。手が届かなくなる前に、どうしても伝えたくなっちまった」

「今、の・・・」



思わず、震える指先で自分の唇をなぞる

さっきの、視界いっぱいに広がった智くんの顔と、唇に触れた確かな温もりが、今まで感じた事がないほどに僕の心を熱くする



身体と心のその温度差に、僕はくらくらと目眩がして、胸の奥がぎゅうっと苦しくなって、声が、唇が、震えてしまう

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しゅり(プロフ) - きよさん» きよさん、コメントありがとうございます! 翔くんについつい辛い役回りをさせてしまいがちで、申し訳ない限りです。 やっとこさ移行が完了しましたので、是非またお立ち寄りいただければと思います(*^^*) (9月22日 18時) (レス) id: 9366a89cfd (このIDを非表示/違反報告)
きよ(プロフ) - しゅりさん、お疲れさまです。お話し楽しく読ませてもらっています。翔くん健気すぎますね。身代わりになったとき智くんの気持ちを思うと辛いです。ハッピーエンドになると嬉しいですが、続きを妄想しながら更新お待ちしています。 (9月19日 14時) (レス) id: ae2dee5c90 (このIDを非表示/違反報告)
しゅり(プロフ) - あかりさん» あかりさん、コメントありがとうございます!一応金曜日頃までは更新予定ですので、引き続き足を運んでもらえたら嬉しいです(*^^*) 数日お休み頂いたら、また毎日更新頑張ろうと思いますので、是非楽しみにしていて下さい! (9月16日 21時) (レス) id: 9366a89cfd (このIDを非表示/違反報告)
あかり - 毎回更新されるのを楽しみにしています。移行のためしばらくお休みされるのは残念ですが、待つ時間も楽しみたいと思います。 (9月16日 14時) (レス) id: 43ef596bac (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しゅり | 作成日時:2020年8月30日 16時

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