2回行方を晦ませたら命を握られた話。

番外編 ページ1

例のじゅじゅさんぽのやつ
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｢ねえ硝子、傑。私の制服知らない？｣
｢知らない｣
｢知らないよ｣
｢平然と言ってるけど傑、それ私の学ランだよね？？？｣


　思わず殴ってしまった。私の学ランから聞いたことない音してたんだけど。大丈夫なの、これ。いや耐久度はあると思うんだけどさ、私と傑じゃガタイが違うのね。まずどう見ても入り切ってなかったよね。

　とりあえず学ランは脱がせて返還させた。…なんか絶妙に伸びてない？これ。女の子が男の子の学ランを着るのは許されるけど逆はちょっとアレだよね。絵面が酷い。特に傑とかイカついからさ。


｢で、スカートは？｣
｢ああ…もう来るんじゃないかな｣
｢来る？｣


　それってどういう…と聞こうとしたその時、ガラリと教室のドアが空いた。


｢こんにちはァ〜！九重Aでぇ〜〜〜す！！｣


　…は？なにこれ、頭の理解が追い付かない。領域の中にでも引き込まれたか？？目の前にはガニ股ダブピの悟らしき人間。

　硝子と傑はそれを見て大爆笑。硝子に至っては動画まで撮っている。何この状況。把握できてないの私だけ？？


｢あ、ヤベ｣
｢…この、ゴミ共が！！！｣
｢え、私も？｣


　傑は2発、悟は5発で許してあげた。”殴ることねえだろ！！”なんて言ってるけど、それでよく殴られないと思ったね？まず同期の制服パチって着るとかある？？せめて許可取れよな。そういうとこだよ、ほんとに。


｢マジでありえないんだけど｣
｢はは、傑は兎も角悟は大人になってもやりそうだよね｣
｢しないでしょ〜！…いや、悟なら有り得るな｣
｢でしょ？｣

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