詰み ページ2
「お久しぶりです。お元気そうで安心しました」
「なんっっっにも安心できないよ!?何してくれてんの!?これじゃ帰れないよおおお!!」
頭を抱えて膝から崩れ落ちる私を「おやおや」と覗き込む彼の後ろから、
子供たちがわらわらと出てきた。
「なあ松陽、そいつ知り合い?」
「先生が刀を抜くとは……もしや曲者ですか?」
「まさか先生の女ってわけじゃねえよな?」
好き勝手に話し出す子供たちに、彼はなんてことないように笑ってみせた。
「昔からの知人です。彼女には何度もお世話になってまして……
助けが必要かと思いましたが、どうやら私の勘違いだったようです」
あっけらかんとした様子の彼を見あげて、私は訝しげな顔をした。
(松陽?偽名を名乗ってるの??というか前の職場は辞めたのかな……
この子供たち、生徒?先生とか呼ばれてたし……待て待て、混乱してきた。
今はあれの何年後なんだろう)
前回のことを考えれば、環境が大きく変わりすぎて戸惑うばかりだ。
「立てますか?」とさし伸ばされた手を躊躇いながらも貸してもらう。
「勘違いって……もはや故意的の域だよ?
ドアと人を本気で間違えたとは考えにくいんだけど??」
「本気で間違えました」
「だとしたら、人間に対する捉え方が大分大雑把なんだけど!?
これ直るんだよね!?直してくれるんだよね!?」
「うーん、接着剤で何とかなりますかね?」
「接着剤とかあるの、この時代?あったとしてくっつかないでしょ。
無理があるでしょ。くっついたとしても機能するかどうかも怪しいし、問題だらけだよ??」
「まあ何とかなります。その間はここに泊まってください」
「いやそれはさすがに……適当に野宿でも」
刀がチャキリと音を鳴らす。
「──しようかと思ったけど、断る理由も見つからないしお世話になろうかな。よろしく」
こうして初めて帰れない状況になった私だった。
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銀時「え、もしかして全部見た?2話しかないけど。導入のみってタイトルに書いてあるけど。本当に見たの??すごくね?俺なら見ないね。だって2話だけだぜ?何が悲しくて短編にも長編にもならねえ小説読まねえといけねえんだ。ショートショートにも程があんだろうが。なに、暇だったの?おたくはあれか?ゲームのログインボーナスだけ受け取って、やる気がないからーって適当にネットサーフィンやってる暇人ですか、コノヤロー。こんな小説よりな、いい作品なんて山のようにあんだよ。そっちを見た方が有意義な時間過ごせるぜ。え、何?『そんな時間はない?』バカヤロー!一日24時間あんだぞ!睡眠が8時間だとして、残り16時間!オールすればまた24がプラスされて40時間!は?オールさせんな?ったくワガママなやつだなあ。まああれだ。暇潰せたんなら次はゆっくり休めよ。んで、こんなクソみてーな小説ことは忘れろ」
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作者名:ウェイウェイ | 作成日時:2024年2月25日 1時