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スクールカウンセラー ページ3

「いえ、それって謹慎って事ですよね」
「長期休暇だ」
「どう考えても不当な処分です」
「休暇、休みだ。分かったか」
「全く」
「命令だ。休め」
どうやら、こっちの言い分は聞く気も無いらしい。

「誰も辞めろと言っているのではない。うちだって、君を失うのは大きな損失なんだからな」
なら患者と見受けない奴等を縛り出せよ……
「……承知致しました」
立場上、そんな荒々しい事は言えないので、何とか自制心でこらえ、頷いた。

すると、院長も僕と同じように一度頷いた。
「だが、そうなると君の仕事が3ヶ月間無くなってしまうだろう。だから、一応こちらでも配属先を一つ確保しておいたぞ」
配属先。なんだ、安心した。
理不尽なパワハラではなかったようだ。
院長はデスクの引き出しから一枚の紙を取りだし、僕に見せた。

夢ノ咲学院……スクールカウンセラー募集……?

「どうだ、青海君。募集要項によると、アイドル科のみ担当の募集で、その科は男子生徒のみらしいじゃないか」
いや、妹のAが一人だけ女の子だけど……
「確か、君は夢ノ咲学院出身だったろう?こんなに良い配属は他に無いと思うのだが」
院長は得意そうに、にやりと笑った。

正直、してやったりと笑う院長の提案を受け入れるのは気にくわないし、ふざけんなと突っぱねてやりたいところだ。
しかし、配属先が夢ノ咲アイドル科だと?
蹴る理由が見当たらない……!

「お引き受けします」
「よく言った、青海君!それでは明日から、よろしく」
「え……」
「ん?どうかしたかね?」
「あ、明日からですか……?」
「うむ。外科医とは何の関係も無いし専門外だが、君は賢い。どうにかやっていけるさ」
やっぱり不当なパワハラだ。
知識も技術も0に等しい、いわば素人の僕を、いきなりスクールカウンセラーとして更地に放り込むと言うのか。馬鹿なのかこの人は。

「安心したまえ。今時、スクールカウンセラーを好んで利用する男子高校生などおらんよ。いつか来るその時に備えて、じっくり知識を積めば良いさ」
確かに。
綺麗に腑に落ちた。
馬鹿なのか発言は撤回しよう。
「……仰る通りですね。かしこまりました」

だが、不安が皆無というわけではない。
どんな仕事をするのか。
何を学んでおくべきなのか。
普段は何処で何をするべきなのか。
僕はその仕事に就いて、誰かの必要な存在になれるのか。

「まあ、こちら病院側も出来るだけサポートはするから。頑張ってくれ、青海君」

家族愛→←プロローグ〜理不尽な解雇〜



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作者名:流離いのsecret | 作成日時:2019年5月2日 14時

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