同居人は有名人 6≪ﾆ/ﾐﾔｶｽﾞﾅﾘ≫ 完結 (ページ25)

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マジックページ25

『もう一回！！』

ニノ『また！？』

『も～いっかい！！』

ニノ『はいはい。いくよ？』

ただいま、和にマジックをやってもらっている最中。

タネをど～しても見破りたくて、同じネタをもう10回。

だって、新作仕入れるたびに私に見せてくれるのはいいけどさ。

ニノ『あー、Aに見せると本当に気分いいわ！』

なんてご機嫌で。

つまり私は絶対わからないから驚くイコール気分よくなると？

って、解釈してしまって。

何度も

ニノ『教えてあげるから』

って言ってくれるけど。

なんか負けた気になってどうしても素直に教えてもらう気にもなれず。。。

.

.

その器用な手で、カードが綺麗に並べられる。

.

ニノ『はい。これでしょ？』

.

.

『…！！わからない！！』

ニノ『そんな深刻な顔して言わなくてもww』

苦笑する和。

うーん。たしかにこれがこっちにあって…。。。

でも、さっきはこれがこっちに来てて。

うぅ～ん…。。。

悩んでいると、

ニノ『はい、もうおしまい！』

その声と同時に、カードは綺麗に和の手の中。

『え～？』

ブーイングすると、

ニノ『おーわーり！！』

って。
くそー、気になるじゃん。。

素直に教えてもらえばよかった…。

むーっとした顔で和を見てたら、両手でほっぺたをはさまれた。

ぐぐっとするから、口がタコみたいになって…

もー！！しゃべれない！！

きっと睨んだら、

ニノ『せっかくの休みなんだからもっと俺にかまってよ？』

なんて笑って、そのままキスしてきた。

そっとほっぺたから手を離して。

ニノ『ね？』

なんて甘い笑顔で。

ちょっと、それずるくない？

『…いいよ。でもあとで教えてね？』

やっぱり知りたいし。

やっぱり、イマイチ素直になれない私は
ちょっとふてくされた顔をしてそう言った。

そう言ったら、和はご機嫌な顔になって、

ニノ『はいはい。じゃ、もう一回！w』

って。
笑いながら、またキスしてきた。