76.1年前も ページ2
.
ガラス越しに映る花火を2人で見ながら、"行きたいね〜"って。"じゃあ行っちゃう？"って。
花火が始まってまだ数十分とかしか経ってないからまだ間に合うかも。
翔「っし、行こう。」
「急ご！！」
さっきまで甘ーーい雰囲気だったのに今は一変、子供のようにはしゃいで会社を後にして会場まで向かう。
「かき氷食べたいなあ、」
翔「俺腹減ったからたこ焼き食いてえ」
「じゃ、あたしどっちも。
太っちゃうかな。」
翔「もう太ってるよ」
「…」
翔「…」
あたし達は出遅れた組だから会場に向かう電車は比較的空いてる。
乗ってる人もまばら。
「なんかワクワクしてきた」
翔「今年まだ行けてなかったからね。」
「そう言えば去年一緒に行かなかったっけ？」
翔「…行ったね(笑)」
「確かたまたま打ち合わせした会社が花火大会の場所に近かったんだよね？」
翔「そうそう。
今だから言うけどさ、俺そんときからお前のこと好きだったんだよ。」
「ええっ、うっそ。
全然気付かなかった…。
あれっ、でも彼女いなかったっけ？！」
翔「ふふっ(笑)いたね。
だってお前彼氏いたじゃん？
なんてゆーか、自分への同情？(笑)」
「なにそれサイテー。」
翔「まあ結局長続きしなかったけどな。」
「っ、、、」
翔「なんだろうね。
お前に彼氏がいて、俺は無理なんだろうなって分かってたんだけど。お前といるとどうしても割り切れないと言うか、好きって気持ちが薄れないっつーか。それがズルズルとまあ、ここまで来てさ。
結果として、引きずってきたお陰でこうしてお前と付き合えたわけだ！」
ふふっ、て隣で笑う翔くん。
1年前のあたしは全然気付かなくって、いつも彼氏の愚痴とか、なんなら惚気話もしてたかも。
翔「俺って一途だな〜。かわいいな〜。」
「自分で言うな。
あっ、だけど…」
翔「ん？」
「そう言えば、俺は本気の恋しかしねーだの言っておいて、あたしが苦手な後輩と遊んでるじゃん、ウソツキは泥棒の始まりだー。」
そうだあたし、それを聞きたかったんだ。
コンビニの前で見た、あの女の人のことも…。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2029人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
翔愛 - ２日で 全部読んでしまいました笑 …ということは 恋人ごっこを頼んだ翔ちゃんは 主人公ちゃんだとわかったから 頼んだんですか…?? それとも偶然……?? 気になります……!!笑 番外編今から読みます…！ (2015年6月16日 21時) (
レス) id: 7b3b4bd63f (このIDを非表示/違反報告)
桃娘(プロフ) - ちえっちさん» はじめまして〜♪キュンキュンしてもらえて嬉しいです(´ｰ`* ))))占ツク読んだ後の現実辛いですよねー…頑張りましょ（ ｉ _ ｉ ）ww (2015年4月7日 17時) (レス) id: 33bc81f10c (このIDを非表示/違反報告)
ちえっち(プロフ) - 桃娘さんはじめまして〜!すごくｷｭﾝｷｭﾝしました♪翔くん大好きな私はこのお話しが大好きです。現実に戻ればイビキをかく旦那…甘いセリフに癒されてます。 (2015年4月5日 5時) (レス) id: 9160512918 (このIDを非表示/違反報告)
桃娘(プロフ) - ともさん» はじめまして♪ありがとうございました！機会があればまた甘々に書かせてもらいますね(〃ﾉωﾉ) (2015年3月15日 9時) (レス) id: 33bc81f10c (このIDを非表示/違反報告)
桃娘(プロフ) - 櫻宮大好きさん» 最後まで読んでいただき、ありがとうございました！そう言ってもらえると書いた甲斐がありました。本当にありがとうございました！ (2015年3月15日 9時) (レス) id: 33bc81f10c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：桃娘
| 作成日時：2015年2月22日 19時
