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おお！ありがとう！って
袋の中を漁ってるお兄ちゃんと
袋の中身に興味津々の大ちゃんと
そんな大ちゃんに興味津々の仲原さんと
そんな３人を余所に
わたしのいちばんだいすきなひとを
ちらっと盗み見る
二宮和也くん
和也って書いてかずなり、って読む
少しだけ脱色してるのか茶色くて
セットもなんにもしてない髪の毛
肌の色は白色
寄りかかってるのに猫背だから
腰だけ壁にくっついてて
ネクタイをしてないワイシャツはしわしわ
上から2個目のボタンまで開けてる
あぐらをかいてる足の先っぽ
靴ひもはほどけててだらしない
じっと見てると目が合う
ちらってこっちを見るの
ぱって目をそらせば、ぷぷぷ、って笑って
あっちも逸らして
またじーっと見ると
今度は目が合わない、知らんぷり
翔「俺お好み焼きパン！でいい？A」
「うん、それはお兄ちゃん」
智「ん？俺のもあんの？おいわい」
「大ちゃんはまだ！さきに！仲原さん！」
知美「いいの？ありがとうAちゃん」
「いえ！おめでとうございます！」
仲原さんが、じゃあこれって
メロンパンを選ぶ
和くんがそんな仲原さんをちろって見た
ほんとは
ほんとのほんとうは
お好み焼きパンはお兄ちゃん
チョコレートのパンは大ちゃんで
焼きそばパンはわたしの
メロンパンは、和くんのだった
いつもは三人で食べてるから
お祝いって、混ざって食べようと思ってた
智「俺はチョコ？」
「大ちゃんはチョコ」
智「やーった」
「和くんのは、これ」
和「くれんの？」
「くれんの」
最後に残った焼きそばパン
はいって渡したら
上目遣いではてなマーク
うう、どきんとした
今日はじめて聞いた声
いちばんすきな声
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作者名：モナ
| 作成日時：2015年11月21日 13時
