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潤「翔さん、すげーよな本当」
こそって、となりの松本くんが耳打ち
「うん、えっへん」
潤「なんでお前が得意げなの(笑)」
「あれ私のお兄ちゃん」
潤「ブラコン」
「いいでしょ別にー」
潤「本当に同じDNA？」
「なんだと？」
潤「あんまり似てないよな」
それはよく言われる
ちょっぴり傷つく
「でも、初め、似てるって言ったよね」
潤「あー、そうだっけ？」
「なあ櫻井、お前って翔先輩の妹なの？って」
潤「うん」
「眉毛と目をギーって吊り上げて。怒ってるのかと思った」
潤「はは(笑)緊張してたのかも」
「はい、って言ったら、やっぱりーって笑った顔は可愛かった」
潤「そりゃAよりはね」
「目のとこと、あとは食べ方がそっくり！って松本くん言った」
潤「あーそうだ、覚えてる」
松本くんがうははって笑った
今はこんなだけど、初めて話しかけられたときは本当に怖かった
低ーい声で
眉間にしわまで寄せてたもん
「あの時聞けなかったけど、食べ方ってなに？」
潤「翔さんとA、ものの食い方同じなの」
「どんな？」
潤「口に詰めすぎ！」
「お兄ちゃんほど詰めてない！」
潤「そこだけ似てる。あ、あと撫で肩」
「言いつける」
潤「こら！」
松本くんが長い足のつま先で
コツンて靴を蹴ってきた
私の兄、櫻井翔は
顔よし頭よし性格よし
だいだいだいすきな自慢の兄
サッカー部のキャプテンで
松本くんとも仲がいいみたい
前、廊下で松本くんと歩いてたら
お兄ちゃんがマツモトーって声をかけてて
わたしもいるよ！って言ったけど
ちょっぴりジェラシーだった
お兄ちゃんの演説も終わって
教室に戻って投票の時間
会長の紙の、櫻井翔って名前のとこに
はりきって大きくハートを書いた
当選しますように、って
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作者名：モナ
| 作成日時：2015年11月21日 13時
