君は僕に似ている【白河勝之】

Episode3.完璧主義兄妹 ページ46

「昨日ボール1個転がってた…一昨日は2個…ちゃんと片付けできない奴は死ねばいいんだ…」

「それでも甲子園準優勝校なんですか？…あとカルロス先輩。わいせつ罪で警察に送り届けますよ？」

「…相変わらずだなぁ」


何を言ってるんだ。これは常識中の常識だ。

いい歳になって片付けできないなんて大恥じゃないか。それを知った人達は、きっと残念に思うだろうに。

そしてカルロス先輩は論外。流石露出狂。
論外以外の何でもない。もう手に負えない。

いつでも通報できるように、携帯はいつも装備している。

通報しなくとも、柊先輩ががっぽりしめてくれる事だろう。


「カルロス早く着ろさもないと地中海に投げ捨てんぞ」

「ゴメンナサァイ」


日奏強し！！


「はぁ…どいつもこいつも……クソ」

「なんで抜けてるんでしょう…」

「バカだからとしか思えない」

「流石ダブル完璧主義者。どっちの方が凄いんだろうね！ぷぷっ」

「今からバトルすればいいの！！あたしが京華側について、鳴ちゃんは白河側に。そんで、討論すんの」

「よしやろう！」

「あ"？」

「 京華、口悪い」

「………すみません」


数分後ー



「京華は部活で使うタオルを1枚1枚完璧に畳むのだ！！」

「白河だっていつも髪が整ってる！！！」

「それを言うなら京華だっていっつもつやっつやストレートヘアー！！！」

「でも京華はちょっと癖っ毛がある！！」

「それとこれは別モンだこのやろー！！！」



討論するの何の言っといて、結局鳴と日奏の2人だけで討論している。

兄妹はこれをやる意味が全く理解できない。


「白河は練習頑張ってるし一切手を抜いてない！！」

「鳴ちゃん白河を見習えよ！！！」

「話がちーがーう！！」


もうきりがない。

仕方ない。


「別に争うような内容ではないと思います」

「こんな事する意味ないだろ？よく考えろ」

「あ…そっか……」

「もう何なのこいつら」

「じゃあ2人とも同じくらい凄いって事で！」

「最初からこうすればいいものを…」




結果、どちらも凄いという事になった。

流石兄妹だなーと感動するマジボンビ(マシンガンボイスコンビ)だった。

Episode4.秋桜→←Episode2.寂しがり屋の妹

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