30.思い出 ページ33
思い出はいつもアルバムの中に詰まっている。
アルバムを開けば、幼い頃の思い出が蘇ってくる。
あんな事やそんな事…泣いた思い出や、怒った思い出。
全てがアルバムとなってまとめられている。
ある時、ささやかな事で昔の話題となった。
「日奏ちゃんの昔の姿ってすんごい想像できるんだよねー」
「ふっふっ…昔はすんごいプリチーだったもんね！！」
「自分で言うなよ」
「だって本当のことだしー！！なら証明してやんよ！！」
どこどこと部屋に戻る柊先輩。一体どうやって証明するのでしょうか。
「ほら、アルバム！！写真！」
「おぉ、意外と可愛い」
「でへへー…」
写真の中には、満面の笑みで荒ぶっている柊
先輩と、幼馴染の子。
微塵の手ぶれもない最高の1枚。
色々な意味で最高だ。
「可愛いじゃん…あ、京華は写真あんの？」
「写真…んーと、多分家のどっかにあると思います」
「ミタイナー」
「ミタイミタイー」
「…俺も」
白河先輩に言われちゃあ、仕方が無い。
「だーもう…探してきますよ…」
あるかどうか分からないけど。ないと信じて。
取り敢えず、探してみるだけしてみよう。
「明日、学校終わったら取りに行ってきます」
「いえーい！」
成宮先輩と柊先輩がハイタッチをする。
それを見て、少し微笑ましくなる。
この人達と出会ってから…素直に笑えるようになった気がする。
きっと、すごく楽しいからなのかな。
次の日。
学校が終わり、電車に乗って家に帰る。
随分と久しぶりだ。今まで、寮に泊まってたからなのかな。
そういえば、帰るときはいつも白河先輩が家まで送ってくれた。
何だかそれが、遠い昔の事のように思えた。
懐かしいな…。
なんだろう…そう、恋しく感じる。
鼓動が速くなっていく。ワイシャツをギュッと握りしめて、電車から外の景色を眺める。
故郷は、何故だか心を温かく包み込んでくれるものだ。
特に特別な思い入れがあるという訳ではないが。
家に帰れば、懐かしい香りがした。
空気を軽く吸い込んで、ただいまと小さく言った。
自分の部屋に荷物を置いて、アルバムがあるであろう押し入れに手を掛けた。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 109人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
希望(プロフ) - アメジストさん» ありがとうございます<(_ _)> (2017年1月3日 17時) (
レス) id: 81354004c7 (このIDを非表示/違反報告)
アメジスト - てかものすごい絵上手ですね (2017年1月3日 16時) (レス) id: 36e88b3d43 (このIDを非表示/違反報告)
希望(プロフ) - アメジストさん» イケメンにし過ぎました(笑) (2017年1月1日 23時) (レス) id: 81354004c7 (このIDを非表示/違反報告)
アメジスト - 白河メチャイケメンで泣けるww (2017年1月1日 22時) (レス) id: 36e88b3d43 (このIDを非表示/違反報告)
希望(プロフ) - はい。この小説を作った後にトーカちゃんの事を知ったので、物語の中盤で髪型を変えさせて頂きました。私のミスです！今後このような事が起こらないように気をつけます(＞＜) (2015年7月13日 21時) (レス) id: b0e2c90b13 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
