3.異口同音 ページ4
「柊先輩ってカルロス先輩の事好きなんですか?」
ふと、思いついたから訊いてみた。
「え、んな訳ないじゃんあっはっは!!」
「そうなんですか?」
「京華はどうなの?気になる人とかいる?」
「いや…特には」
ふーん…と言ってニヤニヤする柊先輩。
「いつも鳴ちゃんに付きまとわれてるんだよね。大変でしょ?」
「はい。正直ウザいですね」
「あはは!白河そっくりだ」
また言われた。私と白河先輩ってそんなに似ているのだろうか。
「皆 口を揃えてそう言うんですけど、何処が似てるんですかね?」
「そりゃ、全部だよ」
「全部…?」
「そう。もうなんかね、兄妹なんじゃないのってくらい」
「兄妹ではないです」
「そうかな?そっくりだと思うけど」
ズキ、と心が痛む音。
それを押し殺して「そんな事ないです」と否定した。
「でも、優しそうな人ですよね」
「何気に親切だよあいつ」
「そうなんですか…」
「もしかして気になってる?」
「全力で否定します」
そんなに深い関わりもないのにそんな事、ある訳が無い。
ー
「お前と京華って似てるよな」
黒柳京華と出会ってから数日。成宮やカルロスからよく言われるようになった。
「毒舌なとことかっ!」
「煩いから黙れ成宮」
「やーだ」
「一生口きいてやんないぞ」
「白河も同じ事言ってる!!」
こいつらに指摘されると異様にムカつく。
別に黒柳にイラついてる訳ではないけど。
あの子と俺が似ているなんて。
嬉しいような、嬉しくないような。
そんな訳わからない気持ちでいる俺は、何処か可笑しくて。
練習…するか。
(よく見たら顔立ちも似てるんだよな…)
(これで血縁関係ないとか…)
ー
部活が終わって、制服に着替えて家に帰る。
此処から徒歩で数分。そのあと電車に乗って帰るので、かなりの時間を要する。
帰ったら音楽でも聴こうかな…。
「おい」
と、突然話しかけられた。苛立ちを抑えつつ振り向くと、不良っぽい人がいた。
「何か用ですか?」
「目つき悪…でも超可愛いじゃん。童顔系美人ってやつかな?」
「用がないなら帰りますけど…」
振り払おうとしたら、不良にがっちりと掴まれる左腕。
「…離して!!」
…やっちゃった。
この状況で誰か来てくれたら…なんて、
考えないことにしよう。
- 金 運: ★☆☆☆☆
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希望(プロフ) - アメジストさん» ありがとうございます<(_ _)> (2017年1月3日 17時) (レス) id: 81354004c7 (このIDを非表示/違反報告)
アメジスト - てかものすごい絵上手ですね (2017年1月3日 16時) (レス) id: 36e88b3d43 (このIDを非表示/違反報告)
希望(プロフ) - アメジストさん» イケメンにし過ぎました(笑) (2017年1月1日 23時) (レス) id: 81354004c7 (このIDを非表示/違反報告)
アメジスト - 白河メチャイケメンで泣けるww (2017年1月1日 22時) (レス) id: 36e88b3d43 (このIDを非表示/違反報告)
希望(プロフ) - はい。この小説を作った後にトーカちゃんの事を知ったので、物語の中盤で髪型を変えさせて頂きました。私のミスです!今後このような事が起こらないように気をつけます(><) (2015年7月13日 21時) (レス) id: b0e2c90b13 (このIDを非表示/違反報告)
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