14.兄妹 ページ15
「だる…」
「あつ…また上がってる」
「寝てんのになんで上がるんですか」
「知らない」
「知らないって…ゲホ」
「マスクしとけ」
39.2度。いくらなんでも上がりすぎじゃないでしょうか？
頭が爆発しそうだ。
「まだ死にたくないです」
「それくらいじゃ死なない。とにかく安静にしろ」
しれっとした表情のまま、テキパキと熱さまシートを貼りかえる先輩。
それが何処か、兄のような感じだ。
「なんか、おにいちゃんみたいです」
「頭まで狂った？」
「正気です……あんま覚えてないけど、昔おにいちゃんにいろいろしてもらったんです」
「…」
ムッとした顔になる白河先輩。
私、なんか悪い事しましたっけ？
「…ごめんなさい？」
「なんで謝るの」
「だって、なんか怒ってたから？」
「それは…」
白河先輩が何かを言いかけた所で、勢い良く開かれる扉。
「京華ちゃん大丈夫？！」
「うわすっごい顔色悪！」
マシンガンボイスコンビ(略称マシボンビ)があらわれた。
白河先輩がもっと不機嫌になっている。
これで2人が何かをしでかしたら、恐らく私も含めて危険な状況となるだろう。
「用がないならお引き取り下さい」
「用事ある！」
「お粥作ったの！」
コト…と置かれる小鍋。開けてみると、湯気がいっぱい上がってお粥が姿を見せた。
横を見ると、目を輝かしているお二方がいる。
お粥を食べて「美味しい」と言って欲しそうな、期待に満ちた表情だ。
視線がとても痛いけど、食べる。
「いただきます」
「わくわくわくわくわく…」
記念の一口目。
「んむ…」
「きゃー！！」
萌えている柊先輩の横で、黙々と食べる。
噛む程広がっていくその味は。
「……なんか凄く甘いんですけど…？」
「え、塩って甘いの？！」
「砂糖入れたんじゃないの」
驚きを露わにした柊先輩が、顔に汗を浮かべる。
「確かに塩入れたはず…もしや…砂糖を入れちゃったのか！！」
「ちょっと！鳴ちゃん何やってんのさー！」
「砂糖渡してきたのは日奏ちゃんじゃん！」
わいわいと言い合いを始める2人。
「なんか若干吐き気が…」
「お前らどうしてくれんだよ」
「ごめんなさい…」
病状は悪化する一方だった。3日後にやっと熱が下がった。
しかし、1週間はマスクが外せなかった。
それと、私は一生お粥を食べないだろう。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 109人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
都市伝説とワケアリの君に振り回されて【オリジナル】
【募集企画】キャラクターシート【ワナビー・ヒーローズ】 【雪曇 ユキ】
教師と生徒のラブコメディー？ 【オリジナル】
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト この作品が参加のイベント ( イベント作成 )
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
希望(プロフ) - アメジストさん» ありがとうございます<(_ _)> (2017年1月3日 17時) (
レス) id: 81354004c7 (このIDを非表示/違反報告)
アメジスト - てかものすごい絵上手ですね (2017年1月3日 16時) (レス) id: 36e88b3d43 (このIDを非表示/違反報告)
希望(プロフ) - アメジストさん» イケメンにし過ぎました(笑) (2017年1月1日 23時) (レス) id: 81354004c7 (このIDを非表示/違反報告)
アメジスト - 白河メチャイケメンで泣けるww (2017年1月1日 22時) (レス) id: 36e88b3d43 (このIDを非表示/違反報告)
希望(プロフ) - はい。この小説を作った後にトーカちゃんの事を知ったので、物語の中盤で髪型を変えさせて頂きました。私のミスです！今後このような事が起こらないように気をつけます(＞＜) (2015年7月13日 21時) (レス) id: b0e2c90b13 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
