13.練習試合 ページ14
「行きたいです」
「ダメだ」
「試合観たいです」
「ダメ」
青道との練習試合があるから行きたいと思ってた…んだけど、微熱がある。
青道だし青道だから観戦したい。なのにタイミングが悪すぎる。
免疫が弱かった事もあり、昔からよく熱を出していた。
そのせいで、修学旅行などの行事に参加できななかったり…などといった残念な結果をもたらしてしまっていた。
だけど、今日という日だけは行きたい。
相手が青道だから行きたいのだ。
「お前は馬鹿か」
「馬鹿…なんですかね？」
「とにかく大人しく寝てろ。いいな？」
「…はーい」
ペタ、と額に熱さまシートを貼って、白河先輩は部屋を出て行った。
1日中ベッドに釘付けとは、とんだ鬼畜だな。
こんな時間帯に放映されているものなんて、大概つまらないものばかりだ。
寝てる以外に何をすればいいのかと考えていると、ある妙案に辿り着いた。
暇だし、勉強でもしようかな。
一応テスト期間に入りかけようとしてるし。
…と思って机に向かったものの、頭がぼーっとして思うように手が動かない。
そのまま、意識が遠のいていく。
ー
アクシデントがあり、青道と試合が出来ずに帰ってきた。
帰って1番に飛び込んできた光景が、死んだかのように床に横たわる京華だった。
何かの昼ドラか？と思ってしまったものだ。
根はしっかりしている筈なのに。
そう思いながら、彼女の膝裏と背中に手を回し、彼女を抱き上げる。
軽いものだから逆に心配だ。ちゃんと栄養を摂っているのだろうか。
彼女の額に触れると、とても熱かった。
熱を測ってみると、38.7度。
連れて行かなくてよかったとつくづく思う。
もしも連れて行っていたら、今頃最悪な事になっていただろう。
頬を赤く染め、苦しそうに呼吸する京華。
「おに…いちゃ…」
ピクっと動く小さな手。そっと握ってやると、安心したかのように握り返してくる。
京華の目の中には、兄しか映っていないのだろうか。
その中に俺は映っているのか…。
そして、この子の兄は、どんな人だったのだろうか。
夢に出てくるくらいなら、相当妹想いだったのだろう。
何故そう感じたかは分からないけど、昔いた妹にそっくりだと思った。
甘えん坊で、たった1人の小さな妹。
かなり前に両親が離婚して、妹とは離れ離れになってしまったけど。
確か名前は─────
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
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希望(プロフ) - アメジストさん» ありがとうございます<(_ _)> (2017年1月3日 17時) (
レス) id: 81354004c7 (このIDを非表示/違反報告)
アメジスト - てかものすごい絵上手ですね (2017年1月3日 16時) (レス) id: 36e88b3d43 (このIDを非表示/違反報告)
希望(プロフ) - アメジストさん» イケメンにし過ぎました(笑) (2017年1月1日 23時) (レス) id: 81354004c7 (このIDを非表示/違反報告)
アメジスト - 白河メチャイケメンで泣けるww (2017年1月1日 22時) (レス) id: 36e88b3d43 (このIDを非表示/違反報告)
希望(プロフ) - はい。この小説を作った後にトーカちゃんの事を知ったので、物語の中盤で髪型を変えさせて頂きました。私のミスです！今後このような事が起こらないように気をつけます(＞＜) (2015年7月13日 21時) (レス) id: b0e2c90b13 (このIDを非表示/違反報告)
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