身代わりの彼女〜sho.s〜

ありがとう ページ34

後日…
待ち合わせのカフェに行くと
健人の横には綺麗な女性。


｢A､久しぶりだな…
俺の彼女の佐伯ゆいさん。
彼女と結婚が決まったから
報告したくってさ。｣


幸せそうに微笑む2人を見て､涙がこぼれた…。


｢おまっ､泣くなよ…｣


『だって…ｸﾞｽｯ､嬉しくて…
おめでとう…健人､ゆいさん…』


｢ありがとう。
ゆいが自暴自棄だった俺の事支え続けてくれてさ。
結婚が決まった時も､Aの事式に招待しようって
言ってくれたから､今日お前に報告出来たんだ。
全部…ゆいのおかげなんだよ。｣


『ゆいさん…ありがとう。』


｢Aさんは、健人にとって大事な人だから
祝福してもらいたかったんです。
そしたら､もっと幸せになれる気がしたから。｣


『本当にありがとう。健人､良かったね。』


｢おう。
優花に色々聞いたけど､Aも頑張れよ。
ちゃんと自分の言葉で気持ち全部ぶつけてこい。｣


まさか…健人に背中押してもらえるなんて…
思わなかった…。


健人…ゆいさん…本当にありがとう。幸せになってね…。

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