願いが1つ。 ページ1
『こ、ここが東京…??』
広い。でかい。人多い。
「Aー。こっちじゃぞ」
『爺ちゃん…私無理だよ…こんなとこで生活出来るわけないべや…』
「海外と都会どっちがマシだと思う??」
『都会(即答)』
「こーすけはAの説得がうまいの…」
「コイツが単純なんだよ」
『こーちゃんのバカ野郎!!!!』
日向 A。高校2年生の夏に東京に引っ越してきました。
理由は親の海外転勤。
ホントは父さんの単身赴任だったんだけど、母さんもついていくっていうから私もついていこうとしたら、「あんたは爺ちゃんとこに預けるから明後日から東京ね」と言われたのです。
私も海外行きたかった…
だけど英語が出来ないので日本にいた方が個人的にも安心です…
「Aーお隣さんに挨拶しておいでー」
『婆ちゃんそれは無理難題だよ…私コミュ障だよ??』
「奈音くんも、優希くんも優しい子だから平気さ」
『…わかったよ…』
両隣男の子かっ!!!!余計しゃべれるかわからないし、もともと感情を表に出さないほうだから、仲良くするつもりもないって思われそうだな。
隣の家は【藤澤】さん。
逆隣は【平井】さん。
覚えとこ。
まず、藤澤さんのお宅から。
ピンポーン…
「…あら??あなたは??」
出てきたのは綺麗なお姉さん。
『あ、えと、隣の青崎の孫の日向Aです…』
たどたどしい日本語で言えば、お姉さんはああっ!!と笑顔になった。
「青崎さんちのお孫さん今日来る予定だったものね!!良ければ上がって??」
『え、あ、いや…』
「ひらちゃんも来てるから挨拶にもなるでしょう??」
お姉さんは私の手を引いてグイグイなかに入っていく。
靴揃えてないよ…??
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