最愛 3 (ページ6)

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「プレゼンの発表まで毎日、合宿施設の誰かの部屋で集まってたんだよね。」

「発表する役がAだったから、その内容をまとめて、確認して練習して、ダメだしして、書き直してを、繰り返してたんだけど、連日の睡眠不足でみんな睡魔が襲ってきていて。その時にはほぼ完成していて、みんな納得してたんだけど。」

「それでもAは、まだ細かいとこ直したいとか言ってて。その日集まってた部屋はみんな寝たいだろうからって自分の部屋に戻って仕上げるって出てったんだ。」

「俺も眠たかったけど、A1人に仕上げてもらうのも悪いと思ったから、付き合うことにしてAの部屋に向かったんだ。」

相葉くんが説明してくれたけど

「ダメだよ、相葉ちゃん。女の子の部屋に行ったりしたら。」

智くんが呆れた声をだす。
珍しいの。
あまり他人の行動に興味ないのに。

「それで？」
櫻井課長は怖い顔してる。

相葉くんはそんな2人の違和感なんて気にしないで、話続ける。

何もなかったんだから、気にしなくてもいいのだけど。

「Aの部屋に行ったら、部屋の中でウロウロ歩きながら原稿読んでて。

『本番みたいに、ちゃんと立ってやってみてよ。』

Aはちょっと緊張する！って笑って。
それがすっげ可愛くて。
あ、ヤバいって思っちゃって。」

「バカか…。」
櫻井課長、心の声漏れてませんか？

相葉くん、そんなふうに思ってたの？
あの時は緊張がMAXだったもん。

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