最愛 1 (S.S) (ページ13)

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翌日。

私は朝から東山専務のゴルフのお供。

取引先とゴルフや会食することは役員の大事なお仕事。

まさに接待だから、これを完璧に完了させることが私のお仕事。

大学の時、ゴルフも覚えていてよかった。

しかも丁度いいヘタクソ加減だからいじられキャラにもなれて、お取引先さまにも可愛がっていただいて気持ちよくラウンドしていただけた。

〈大いに結構〉

と、東山専務にも褒められ

会食の料亭にご案内した所で私の役目は終わった。

会食に同席するのは100万年早いと二宮主任に言われたのは当然。

「お疲れ様。会食の接待は私に任せて。疲れたでしょ、早く帰社して明日はゆっくり休んでね。」

って、社内のマドンナ的才色兼備の営業1課の橘課長と交代した。

お取引先様も、現れた橘課長に大喜びで。

あんなに綺麗に生まれたかったとため息が出る。

神様は不公平。

何もかも持っている人は何もかも手に入れる事ができると思う。

世の中には完璧な人がいるんだ。

拗ねてみてもなんにもならないし
羨ましがるのは何か違う。

努力したら追いつける？なんておこがましい考えも持たない。

そう思ってるのが1番楽。

「では失礼します。」

とその場を早々に去り。

帰社したら沢山の仕事が待っていて

早朝からゴルフしてすごく疲れていたけれど、今夜は櫻井課長を愛でることができると思うと、いつもの倍速で仕事を処理できていた(笑)

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