最愛 1 (S.S) (ページ12)

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だから

「久しぶりに飯でも行こうかって、翔ちゃんからLINEきてたけど、潤くん都合どう？」

「うん、さっき見た。明日なら都合いい。ニノは？」

「俺はいつでも。なんせお2人みたいにデートに忙しくはないんで。」

こんな会話を聞いても

〈やっぱり櫻井課長には彼女がいるんだ。〉

って思うだけで

決して凹んだりしな·····あれ。

胸が

痛い。

「俺は単に仕事が忙しいだけで彼女はいないから、ね、俺は!!」

って、松本課長がなぜか私に言うけど

「じゃ、翔ちゃんのデートの隙間のお誘いを受けることにしますか？」

って、ダメ押しみたいな二宮主任の言葉に

あ、ダメ。

なんか泣きそう。

「Aも一緒に行く？」

って松本課長に誘われて

「相葉くんも行くってさ、A同期だろ？」

二宮主任が言う。

「はい。でも、お邪魔では無いですか？男性ばかりの方が良いのではないでしょうか？」

「おまえはわかってないねー(笑)素直に行くって答えればいいんだよ。」

何がわかってないのかわからないけど。

「わかりました。ぜひご一緒させていただきます。」

と答えてしまった。

「りょーかい。翔ちゃんに言っとくー。」

ダメージはあるけどそれよりも

櫻井課長を間近で愛でることができる

その喜びへ気持ちをシフトしよう。

だって元々、自分の気持ちを伝える事なんて考えてもないんだから。

ただ好きなだけ。

それだけで幸せなんだから。

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