今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:125,183 hit
小｜中｜大
93 ページ11
・
Aんちに転がり込んでからずっと。
Aは明るく笑顔なんだけど
夜になって1人自分の部屋でベッドに入ると、泣いているみたいだった。
俺がいるから、声を押し殺して。
数日は気になりながらもそっとしておいたけど
やっぱりほって置けなくて
Aの部屋をノックした
「A。入ってい？」
返事はないけど
そっとドアを開けた。
彼女は窓の外を見ながらベッドに座っていた。
「A？」
呼びかけたら、ゆっくり振り向いて
「ごめんなさい…起こしてしまいました？」
涙を拭いながら
「ダメなんです。夜になると…、どうしようもなく悲しくなっちゃうんです。」
泣き顔で笑いながら。
俺は
俺の胸の奥の方がぎゅって痛くなって
考えるより先にAを抱きしめてしまっていた。
「悲しかったら泣いていいよ。寂しかったら甘えたらいい。俺がAの側にいるから。」
「大野さん…。」
彼女は俺を振り払う力もなく
見た目よりもずっと細いカラダを俺に預けてまた泣いた。
そのままその夜は眠った。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1016人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ハルヒ
| 作成日時：2018年2月17日 19時
