傷だらけな能力者2 (ページ28)

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決別12 ページ28

翔side(回想)

すると、とある男子生徒が声を上げた。

「俺、見たんだ…相葉くんが動物と話してるところ」

「私もある」

「丸山もたまに重いもの運ぶ時、軽そうに持つの見たことある」

「櫻井くんとか記憶力良すぎるなって思ってた」

生徒達が口々に声を上げる。

「もしかして、超能力者とか？」

ドキリとした。

新井「…本当だよ。」

急に、クラスメイトの新井が現れた。

新井「本条さんいるでしょ？あの子言ってたよ。12人全員能力者だって。気持ち悪いってさ。」

和「嘘だっ！あいつがそんなこと…」

新井「一緒にいると私まで同類扱いされるから、最近避けてたみたいだよ？」

忠「そんな…」

俺たちの顔が絶望した表情を浮かべたのは言うまでもない。

「本当だったんだ」

「気持ち悪い」

「化け物だ」

ヒュンッと石が投げられる。

「化け物だ！追い出せ！」