３８° ページ10
余計なことを考えてたのもあったから、変な声が出た。
翔｢この間のこと。最低なことしてごめん｣
｢ぁ、あの！私も、すいませんでした。人のプライベートにズカズカと土足で入りこんで…｣
翔先輩の目線は私の腕だったけど
すごい優しい目してたから
高校の時の翔先輩と姿がぴったり重なった。
｢手当も、ありがとうございました。すぐ、オムライス作りますね｣
翔｢いーから。チキンライスで十分嬉しい。ありがとう｣
眉を少し下げてそう言った翔先輩が、
とてもとても、大好きな先輩で。
翔先輩がしゃがんで手当してくれてたから、少し上目遣いで可愛い。とか、“ありがとう”って少し困ったように笑ったのが私の脳を麻痺させてる。とか。
私の感情大渋滞。
それから一緒に食べた時間も沈黙が多かったけど、さっきの居づらさはなくて。
翔｢ご馳走様。美味しかったよ｣
そう言ってくれたのが嬉しくて嬉しくて
チキンライスの味、あんまり覚えてないくらい
そのことでいっぱいだった。
お風呂から出て、翔先輩が部屋に戻ったリビングはやけに広く感じて。
テーブルの上にさっきまでなかったビニール袋を見つけて、なんだろうって見てみると、火傷の薬が入ってた。
翔先輩の不器用な優しさが、本当に嬉しくて愛おしくて。
お風呂のお湯で少し痛かった火傷のせいにして、たくさん泣いた。
今日、初めてちゃんと私を見て笑ってくれた気がしたんだ。
その他の女、じゃなくて、私自身として見て接してくれた気がして、本当に嬉しかったんだ。
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ハチミツ(プロフ) - あまねさん» わぁ〜あまねさんありがとうございます!! 嬉しいです〜！私も好きです(らぶ) (2021年3月24日 14時) (
レス) id: eb8036caf9 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - え？？？神ですか？あ、神ですね！( ´∀`)ﾊﾊﾊ好きです（唐突な愛の告白←） (2021年3月23日 21時) (レス) id: 1a6dd63888 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハチミツ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/hachilover01/
作成日時：2021年3月2日 0時
