Primrose (ページ2)

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０１° ページ2

〇｢あ！ねぇキミ！軽音サークル入らない？｣

｢大丈夫です｣

△｢じゃあじゃあ！ダンスサークルは？！キミ可愛いから人気出るよ～？｣

｢遠慮しまーす｣

大学内のメインストリートで、サークルの勧誘にさっきから捕まってばっかで。

私の本来の目的がぜんっぜん果たせてない。

ほんっと、イライラしちゃう。

？｢あー！ねぇねぇキ｣

｢あーもう！私サークルは｣

？｢んあー、料理サークルやっぱ興味ないかー！｣

？｢正直聞き飽きた、もーいいじゃん松潤入るし｣

ふたりの先輩が、ハァ～なんておっきなため息ついて。

｢……料理サークルなんてあるんですか??｣

？｢キョーミある！？｣

？｢魚釣ったりするよ!!｣

釣りって……

料理だっけ？

｢釣りには興味ないですけど、料理はちょっと｣

そう言うと、さっきのしょぼんって空気から一変。

お祭り騒ぎってこのこと。

雅紀｢俺相葉雅紀！２年！中華担当！｣

智｢おいらも2年で大野智。カレーと魚担当！｣

よろしく～！なんて握手求められちゃったりと

いやいや、何この勧誘モード
私、入るなんて一言も…

雅紀｢とりあえずさ！体験だけでも来ない！？1年生来ないと潰れんのココ！｣

んね！？なんて目キラキラさせられたら断れないじゃん。

｢じゃあ…見学だけ｣

あぁもう、今日こそ会いたいと思ったのに

こんな広いキャンパス、探すのめちゃくちゃ大変なのに

このワンコみたいにキラキラした目で見てくる先輩に負けた。