after story ページ37
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また違う日は、
オープンカーをレンタルして
無計画ドライブ。
その途中気になったお店に立ち寄り、
雑貨を見たり、食べたりもして。
この一週間とても良い息抜き且つ
充実した日々だった。
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紫「あのさ、」
あ「んー？」
ホテルに戻ったある日。
お風呂から上がり、
ドレッサーの前でヘアパック中。
紫「そろそろ俺達の子欲しくない？」
あ「え？」
ベッドの枕に背中を預け、
唐突すぎる発言をかます紫耀ちゃんと
鏡越しに目が合う。
紫「子作り、しちゃう？」
あ「なっ！？こっ、子作り！？」
ドストレートすぎでしょ！
口角を上げ、
ニヤッと妖しい笑みを浮かべる彼に
私は口をパクパクさせる。
紫「そんな驚く？
Aは俺達の子欲しくないの？」
そんな私を他所に、
ベッドから降りた彼が私の方へ近寄り、
後ろから腕を回して抱きついてきた。
…いや、まぁ。
確かに籍入れて1年経つし、
紫耀ちゃんとの子供はもちろん欲しいけど…。
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紫「ハネムーンの間に身ごもった子供を
なんて言うか知ってる？」
あ「知らない。」
鏡越しで私と目を合わして
紫「ハネムーン・ベビーって言うんだって」
得意気な顔をする。
あ「へぇ。」
ハネムーン・ベビーねぇ…。
ペリッとヘアパックを顔から剥がし、
顔に残った美容液を浸透させるように
手で顔全体に塗っていると、
紫「ハネムーン・ベビーって響きいいよね」
わざとらしく私の耳元に唇を当てて
囁くように呟く。
あ「うん…まぁ。」
ピクッと少し身体が反応したものの、
平然を装った。
…なんだか嫌な予感がする。
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紫「よしっ！ってことで、
もう寝よっか。」
あ「ちょっ、はっ！？」
軽々と私を抱き上げ、
満面の笑みでベッドへ向かう。
あ「まだ寝るの早いって！」
紫「大好き〜」
あ「んっ…しょ、ちゃっ…」
甘い言葉言えばいいと思って！！
歯止めが効かない彼を止めるのは
やっぱり無理そうだ。
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作者名：rion
| 作成日時：2019年3月27日 16時
