after story ページ36
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あ「日本と違って
こっちは気温が暑いね〜！」
紫「ちゃんと日焼け止め塗った？」
あ「うんっ。空港出る前に塗ったよ。」
ハネムーンはずっとハワイに行きたいと
言っていた紫耀ちゃんの希望を叶え、
一週間のお休みを空けてやってきた。
冬の季節の日本と違い、
ハワイは絶賛海日和の真夏。
紫「先ホテルチェックインしちゃうか。」
タクシーに乗り込み、
予約してる宿泊先まで向かう。
５年もの留学した時に得た英語力を生かし、
英語が出来ない彼の代わって
私が現地の人達と会話を交わす。
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人目を気にせず明るい時間帯に
二人で出歩くのはとても新鮮で。
あ「あっ。このアンクレット可愛い〜」
紫「これAに似合いそう。」
一緒にショッピングしたり
お互いをコーディネートし合って
早速それを着て。
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「Hey. You alone?」
違う日は海で少しはしゃいでから砂浜で
二人寝そべってのんびり過ごしたり。
あ「No. Stay with him.」
「Is he next to me?」
あ「Yes.」
隣で気持ち良さそうに寝ている彼なんて
お構いなしに私の隣に座って
話しかけてきた明らか私より年下の男性。
現地の人かな？
彼が起きるまでお話しよう、と言われ、
まぁその間までならと思い、
しばらく他愛ない会話をしていたら、
紫「だれ。」
いつの間にかお昼寝から目覚めた彼の低い声が
隣から聞こえた。
あ「あ、紫耀ちゃんおはよう。」
別にやましいことなんてない。
だから普通に言葉を返したのに、
彼はどこか機嫌が悪そうで。
私の反対隣に座っていた青年は
「じゃ、またね」と少し慌てた様子で
どこかへ行ってしまった。
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あ「ねぇ。これは違くない？」
洗面所の鏡の前。
首元だけでなく、身体中のいたるところに
彼の歯型とアザのような痕が見える。
あ「明日なにか羽織らないとダメじゃん。」
その日の夜は、彼からの容赦ない独占欲と
焼きもちをぶつけられた。
紫「俺は悪くない。」
自分が悪くないと思ったら
決して折れない紫耀ちゃん。
まぁ確かに紫耀ちゃんは悪くないけど…
これはやりすぎじゃない？
紫「Aは俺だけ見てればいいの。」
結婚しても彼の独占欲は相変わらず健在。
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作者名：rion
| 作成日時：2019年3月27日 16時
